八雲抄とは? わかりやすく解説

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八雲御抄

(八雲抄 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 07:02 UTC 版)

八雲御抄(やくもみしょう)は、順徳天皇が著した歌論書である。著者による序文に「夫和歌者起自八雲出雲之古風(中略)名曰八雲抄」とあり、書名「八雲抄」の由来が分かる[1]。親撰であることから、これに「御」が付けられて流布した。


注釈

  1. ^ 源俊頼藤原基俊藤原俊成ら、平安歌論の先人の業績を継承しており、その集成とも言える。
  2. ^ 後世、歌枕の典拠資料としてしばしば引用される。
  3. ^ 藤原基俊の撰による『新三十六人』等の存在は本書によってのみ知られる。
  4. ^ 「貫之さしもなしなどいふ事少々聞ゆ。歌の魔の第一也」と、紀貫之を軽んじる者を戒めている。
  5. ^ 梁塵秘抄』を引きつつ、「まことのよき歌よみになりぬれば、やすやすとありのままの事とこそ聞こゆれ。何事も長じぬればかくの如しと云へり」。
  6. ^ 西行について、「唯詞をかざらずして、ふつふつといひたるが聞きよき」。

出典

  1. ^ a b c d 八雲御抄”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2024年3月5日閲覧。
  2. ^ a b c d 日本古典文学大辞典編集委員会『日本古典文学大辞典第6巻』岩波書店、1985年2月、-52-53頁。 
  3. ^ Villa Kaoru N.「俊頼髄脳・袋草紙・八雲御抄における「煙」と禁忌 : 歌論/歌学書・歌合・勅撰集の「煙」の歌を中心に」『京都大学國文學論叢』第24巻、京都大学大学院文学研究科国語学国文学研究室、2010年、27-52頁、doi:10.14989/137408hdl:2433/137408ISSN 1345-1723 


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