全用途機関銃1959年式とは? わかりやすく解説

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Uk vz. 59

(全用途機関銃1959年式 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/12 03:26 UTC 版)

Uk Vz.59
種類 汎用機関銃
原開発国 チェコスロバキア
運用史
配備期間 1959年 - 現在
配備先  チェコ
スロバキア
関連戦争・紛争 ベトナム戦争
レバノン内戦
開発史
開発期間 1956年 - 1959年
製造業者 Zbrojovka Vsetín
製造期間 1959年 - 1990年
派生型 Vz.59L、Vz.59T、Vz.59N、Vz.68、Vz.95、Vz.98
諸元
重量 9.28 kg (20.5 lb)(Vz.59)
8.67 kg (19.1 lb)(Vz.59L)
全長 1,215 mm (47.8 in)(Vz.59)
1,115 mm (43.9 in)(Vz.59L)
銃身 650 mm (25.6 in)(Vz.59)
550 mm (21.7 in)(Vz.59L)

弾丸 7.62x54mmR弾/7.62x51mm NATO弾
作動方式 ガス圧作動方式ティルトボルト式
発射速度 700-800発/分
初速 830 m/s (2,723 ft/s)(Vz.59)
810 m/s (2,657 ft/s)(Vz.59L)
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1959年式汎用機関銃チェコ語:Univerzální kulomet vzor 59)は、チェコスロバキア1950年代に開発された汎用機関銃である。

概要

1920年代中頃に開発され、同年代の他国製機関銃と比較してずば抜けた信頼性を誇り安価さも手伝って世界中の軍隊に普及した、ブルーノZB26軽機関銃を発展させた最終後期生産型。7.62x54mmR弾を使用するが、7.62x51mm NATO弾を使用するバリエーションもある。一部の部品を付け替えることにより、車載機銃としても使用できる。

長銃身モデルの UK 59と、短銃身モデルの UK 59Lがあり、銃身の交換、二脚/三脚の付け替えにより相互に簡単に変換できる。

作動機構としては、銃身下側にあるガスピストンにより、ティルトボルト式のボルト閉鎖機構を作動させる。

給弾は銃の右側面から行われ、空薬莢は下面、使用済みの弾薬ベルトは左側面から排出される。これらの開口部には開閉式の防塵カバーが備わっている。下面の防塵カバーは通常ばねの作用で閉じているが、トリガーを引くか、ボルトキャリアが通過することで開く。

本機関銃は先行機種のVz. 52軽機関銃と同様に、グリップがコッキングハンドルの機能を兼ねていたため、独立したコッキングハンドルを持たない。射撃準備を行うには、ピストルグリップを握ってトリガーを引き、トリガーと連動する排莢口カバーを開ける。次に、トリガーを引き続けながら、グリップ左後ろの固定レバーを押し下げて固定を解き、グリップ全体を前に押し出す。トリガーと固定レバーを放してからグリップを後ろへ引き戻すと、ボルトキャリアがメインスプリングを圧縮しつつ後退して固定される。その後、弾薬ベルトを給弾口に挿入し、トリガーを操作するとボルトキャリアが前進し、初弾が薬室へ送り込まれる。リムがせり出した弾薬を用いるにもかかわらず、同じ弾薬用のPM1910重機関銃PK機関銃などとは異なり、本銃用の弾薬ベルトは弾薬を前へ直接押し出せるように設計されている。

銃身には可動式のハンドルが設けられ、銃の運搬や銃身の交換、さらに射撃時の簡易フォアグリップとして使うことができる。銃身交換の際には、給弾カバーを引き開けて銃の右上にひねることで、固定を解かれた銃身を前方へ抜き取ることができる。

使用国

脚注

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、Uk vz. 59に関するメディアがあります。




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