傾斜地を好む傾向について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:31 UTC 版)
「ミンミンゼミ」の記事における「傾斜地を好む傾向について」の解説
ミンミンゼミは傾斜地の樹木に生息することが多い。東京23区内でも、ミンミンゼミが多いのは傾斜地の公園であり、平坦な公園では少なくアブラゼミが主流となっている。これは、ミンミンゼミの幼虫が傾斜地における土中を好んで生息するためである。後述のようにミンミンゼミの幼虫はやや乾燥度の高い土中を好むのであるが、傾斜地における土も日中は太陽の光が当たりやすく、高温乾燥状態となりやすいためこのセミにとっては良好な環境である。そして、乾燥した土を好むというこのような幼虫の性格を見越し、ミンミンゼミの成虫(メス)は傾斜地における木を選んで卵を産み付けるのである。なお、ミンミンゼミが元々は低山帯の谷沿いに多く生息していて尾根沿いでは少ないのも、上述と同じ理由による。谷沿いは尾根沿いと比べて高温乾燥状態となりやすいため、谷沿いに繁殖しやすい。
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