偽売
読み方:がせばい
- 〔的〕詐欺的手段に依つて商品を販売すること。偽物を売ること。
- がせばいは偽物、ヨタ物をのみ扱ふ商売で勿論上手な口上を要するものである。
- まやかしものを売り付ける事を云ふ、「ばい」は売の意。
- にせもの売り。うそ八百をならべ、ごまかして商品を売るもの。がせばいは、香具師の発生とともに歴史は古く、文久三年喜田川舎山著「守貞漫稿」の中に、次のような紹介がある。“奸賈”は今仮に号くる所也。京阪にて云み、「中差商人」江戸にては「のれん師」(中差商人、のれん師ともに、香具師に極似しているが、同じものではない)暖簾の字を用歟未知之種々の贋物を欺き売るを業とする者也。或は水主櫓人等に扮し偽日船破れて困窮蓋僅かに物を携えて存することを得る。願は売之投宿の費に備へんと云う。或は所漕の賈物を掠取る所、財価に売之と云うの類也。蓋買之者も亦不正直の人に非られば買はず。又、或は鴨雁等の肉を去り、豆腐殻等を肉として売之の類其他種々謀計を旨とする也。〔香具師・不良〕
- がせねた売り。贋物を売る露店商。〔香〕
- いんちき物を売ること。
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