側頭頭頂接合部
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 20:12 UTC 版)
側頭頭頂接合部(そくとうとうちょうせつごうぶ、英:Temporo-parietal junction 略:TPJ)は、側頭葉と頭頂葉が接する領域。大脳皮質の一領域、外側溝の後方に位置する。脳回としては下頭頂小葉(縁上回と角回)の下部と上側頭回の後部に相当する。この領域は「自他の区別」や「心の理論」(TOM)[1]と関わる重要な役割を担っていると考えられている。またこの領域は体外離脱体験(OBE)や[2]、自己像幻視(AS)のような現象[3]と関わりを持つことが知られている。この領域が損傷したり、電気刺激されることで、体外離脱体験が引き起こされる、という例が報告されている。
- ^ Dana Samson, Ian A Apperly, Claudia Chiavarino & Glyn W Humphreys (2004). "Left temporoparietal junction is necessary for representing someone else's belief". Nature Neuroscience 7: 499–500. PDF
- ^ Olaf Blanke and Shahar Arzy (2005). "The Out-of-Body Experience: Disturbed Self-Processing at the Temporo-Parietal Junction". The Neuroscientist 11 (1): 16–24. PDF
- ^ Arzy, S., Seeck. et. al (2006). "Induction of An Illusory Shadow Person" Nature, 443(21), 287. PDF
- 1 側頭頭頂接合部とは
- 2 側頭頭頂接合部の概要
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