伊奈波通駅
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伊奈波通駅 | |
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いなばどおり INABA-DŌRI |
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所在地 | 岐阜県岐阜市 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 岐阜市内線 |
キロ程 | 2.4 km(岐阜駅前起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1911年(明治44年)10月7日 |
廃止年月日 | 1988年(昭和63年)6月1日 |
伊奈波通駅(いなばどおりえき)は、岐阜県岐阜市矢島町にあった名古屋鉄道岐阜市内線本線(長良線[1])の駅(停留場)である。
伊奈波神社の最寄り駅で、駅からは徒歩5分の距離であった[2]。
歴史
岐阜市内線は美濃電気軌道の路線として1911年2月に岐阜駅前駅から今小町駅(のちに泉町駅に統合)までの区間が開通、同年10月にはその今小町駅からさらに本町駅までの区間が延伸された[3]。当停留場はこの第2期開通区間の開業と同時に開設された。
戦後、当停留場を含む岐阜市内線の徹明町駅 - 長良北町駅間はモータリゼーションの進展もあり業績が振るわず、結局1988年に市内交通の妨げとなることから廃止された[4][5]。当停留場もこれに合わせて廃駅となっている。
- 1911年(明治44年)10月7日 - 美濃電気軌道市内線の今小町駅 - 本町駅間の開通と同時に開業[6]。
- 1988年(昭和63年)6月1日 - 岐阜市内線の徹明町駅 - 長良北町駅間の廃止に伴い廃駅となる[6]。
停留場構造
併用軌道上に相対式2面2線の乗り場が設けられていた。駅舎はない。
折り返し用のポイント(分岐器)が設けられており、一部の便は当停留場で折り返し運転を行なっていた。
配線図
← 伊奈波通方面 |
![]() |
→ 徹明町方面 |
凡例 出典:[7] |
その他
- 岐阜市内線は当停留場 - 長良橋間にクランク状の急カーブ(半径40 - 60 m)があったため、大型車は入線することができなかった[8]。そのため長良北町行きのほとんどはモ550形であった。伊奈波通駅の折り返し運転はその影響が無いため、モ570形も使用された。
- 全国選抜長良川中日花火大会(7月最終土曜日)と長良川全国花火大会(8月第一土曜日)の際は、伊奈波通駅 - 長良北町駅は運休し、伊奈波通駅での折り返し運転が行なわれていた。この区間運転は観客運搬のための増便が行なわれ、この時はモ590形やモ580形といった大型車も使用されたという。
隣の停留場
脚注
- ^ 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、31頁。ISBN 4-87670-097-4。
- ^ 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、66-67頁。 ISBN 4-87670-097-4。
- ^ 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、20-21頁。 ISBN 4-87670-097-4。
- ^ 川島令三『全国鉄道事情大研究』 名古屋北部・岐阜篇 1、草思社、1997年、126頁。 ISBN 4-7942-0796-4。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、571頁。
- ^ a b 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、218-230頁。 ISBN 4-87670-097-4。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第473号 1986年12月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、付図「名古屋鉄道路線略図」
- ^ “廃止から10年・岐阜の電車(平成27年 春季特別展)”. 名鉄のオススメ. 名古屋鉄道. 2016年7月9日閲覧。
関連項目
固有名詞の分類
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