交連下器官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/16 13:55 UTC 版)
交連下器官(subcommissural organ)は第三脳室から中脳水道への移行部の背側にあり、脳室上衣細胞の背が著しく高くなったものである。この円柱状の上衣細胞は分泌顆粒をもち、蛋白質を分泌する。分泌物が1本の糸になって、脳室から中心管に伸びておりライスネルの糸とよばれる。深層にある上衣細胞の突起は逆に伸びて、脳の外表面の血管にまで達する。この特殊化された上衣細胞層の下には上衣下細胞とよばれる細胞がある。この器官は円口類から哺乳類まで脊椎動物にひろく存在するが、ヒトでは胎生期から4歳ごろまで認められその後退化する。
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