交叉とシナプス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 09:55 UTC 版)
皮質運動野にある錐体細胞の細胞体から伸びた長い軸索の一部は、主に反対側の脳幹(中脳(皮質中脳路)、橋(皮質橋路)、延髄(皮質延髄路))へも向かっている。しかし大部分の神経線維(軸索)はそのまま脊髄まで伸びている(皮質脊髄路)。そのうち、 大部分(約80%)の皮質脊髄路線維は延髄で反対側に乗り換える(錐体交叉)。この線維束は脊髄側索の外側皮質脊髄路を通る(脊髄視床路の後内側、固有束の外側)。 10%の線維束は(交叉せずに)同側の外側皮質脊髄路を通る。 残りの10%の線維束は交叉せずに脊髄前索の前皮質脊髄路を通る。 どの経路を通った軸索も、前角で次のニューロンとシナプスを形成し交代する。この前角ニューロンは皮質脊髄路の2次ニューロンと見なされるものの、通常は皮質脊髄路と言わない。
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