二朮湯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 01:22 UTC 版)
二朮湯(にじゅつとう)は、漢方薬の一つ。水毒による腕や肩の痛み、しびれを和らげる効果があり[1]、主に五十肩に用いられる[2]。白朮と蒼朮の両方を含むことからこの名がある。明の時代に著された『万病回春』を出典とする[1]。
構成生薬
- 蒼朮 1.5~3
- 白朮 1.5~2.5
- 茯苓 1.5~2.5
- 黄芩 1.5~2.5
- 半夏 2~4
- 香附子 1.5~2.5
- 陳皮 1.5~2.5
- 威霊仙 1.5~2.5
- 天南星 1.5~2.5
- 羌活 1.5~2.5
- 生姜 0.6~1
- 甘草 1~1.5
副作用
甘草が含まれていることから、まれに偽性アルドステロン症が生じることがある。ほかに間質性肺炎と肝障害が報告されている。
脚注
参考文献
- 『欽定古今圖書集成』博物彙編 第四百六十八巻 s:zh:欽定古今圖書集成/博物彙編/藝術典/第468卷
- 田中耕一郎『生薬と漢方薬の事典』日本文芸社、2020年、230頁。ISBN 978-4-537-21780-3。
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