二人の夫と娘とは? わかりやすく解説

二人の夫と娘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/17 16:29 UTC 版)

クリュタイムネーストラー」の記事における「二人の夫と娘」の解説

アガメムノーンの后として有名なクリュタイムネーストラーだが、これが初婚ではない。実はもともと相思相愛の夫タンタロスがいたのだが、クリュタイムネーストラー美貌引かれ従兄アガメムノーンによって夫は敵中置き去りにされて戦死させられのだった亡き最愛前夫の間に設けた唯一の男児遺恨恐れたアガメムノーン殺される一説によれば同じくアガメムノーン殺されイーピゲネイアクリュタイムネーストラーが最も愛した長女)も前夫の娘であるとも言う。 トロイア戦争の際、夫に娘の婚礼と謀られ連れてきたイーピゲネイア目の前で生贄とされたことでアガメムノーンへの憎悪募らせクリュタイムネーストラーは、夫がトロイア戦争参戦している十年の間に親しくなった先夫実弟愛人アイギストス計って凱旋の夜、アガメムノーンとその妾となるべく戦利品として連行されトロイアの王カッサンドラー殺害したそののち復讐恐れて息子オレステース殺害しようとするが、次女エーレクトラー阻まれ殺害はなし得なかった。 エーレクトラーの孫の復讐恐れたクリュタイムネーストラー農奴を夫としてあてがうが、王女尊敬する農奴により結婚完成されなかった。 オレステースが自らの死を偽って報告したことに安堵した後、エーレクトラーの手引きによって城内進入したオレステース情夫もろとも殺害される母殺しの罪によってオレステース復讐の女神追われ放浪するが、アポロンに罪を清められ、共にクリュタイムネストラーに養育されたかつての許婚ヘルミオネーの夫を殺害奪還して妻とする。

※この「二人の夫と娘」の解説は、「クリュタイムネーストラー」の解説の一部です。
「二人の夫と娘」を含む「クリュタイムネーストラー」の記事については、「クリュタイムネーストラー」の概要を参照ください。

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