丹塗矢伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:03 UTC 版)
「賀茂別雷命」、「賀茂別雷神社」、および「賀茂 (能)」も参照 神が赤く塗った矢に化身して、自らが選んだ女性と交わって子供を生ませるという丹塗矢伝承は、『古事記』などにも見られるが、それらの類型伝承のひとつとして、『山城国風土記』には、賀茂別雷神社に祭られる賀茂別雷命が、丹塗矢と化した乙訓神社の神火雷神と、賀茂建角身命の娘である玉依姫との間に生まれたとの話が紹介されている。 この『山城国風土記』の伝承を基にした能楽作品『賀茂』では、賀茂川を流れてきた白羽の矢が水汲みの下で止まり、不思議に思った少女が矢を持ち帰って軒下にさしておくと、やがて少女は懐妊して男の子を産んだという話が語られる。 『賀茂』では、ご神体として「白羽の矢」が使われている。武光誠は、『賀茂』が白羽の矢の話を広めたと見ている。
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