中村次雄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 03:45 UTC 版)
中村 次雄(なかむら つぎお)は、日本のインダストリアルデザイナー。積水化学工業デザインセンター長、千葉工業大学教授を務めた。
人物・略歴
1955年(昭和30年)、東京芸術大学工芸科図案卒業[2]。同年積水化学工業入社[2]。主としてプラスチック家庭用品、家具、住宅設備、建材、ユニット住宅などの製品開発とデザインに従事した[2]。積水化学工業理事・デザインセンター所長を経て、千葉工業大学工業デザイン学科教授を務めた[2]。日本インダストリアルデザイナー協会会員、日本デザイン学会会員[2]。
1957年(昭和32年)・1958年(昭和33年)、JETRO産業デザイン研究員として米国アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(en:Art Center College of Design)に留学[2]。1969年(昭和44年)、JETROデザイン研究員としてヨーロッパへ派遣[2]。「巻尺」グッドデザインロングライフ特別賞、およびユネスコ優秀デザイン選定[2]。「フィッシュボーンベンチ」SACA第9回国際展最高賞受賞[2]。発明協会表彰4回。1983年(昭和58年)、「プラスチックの材料を通じて、その材料とデザインの発展に寄与した業績」に対し第10回国井喜太郎産業工芸賞受賞[2]。
2004年(平成16年)、自身がデザインした物を含め、プラスチックエ業デザインの関連資料、およそ560点を松戸市立博物館に寄贈した[3][4]。
著書
共著
- 『やさしいプラスチック成形品の加飾 : 最新の加飾技術とその応用』 日本合成樹脂技術協会 監修 ; 中村次雄, 大関幸威 著 三光出版社 1998.11
- 『初歩から学ぶプラスチック : 選ぶ・つくる・使う』 中村次雄, 佐藤功 共著 工業調査会 1995.2
- 『選ぶ・造る・使う : 新時代のプラスチック』 伊保内賢, 中村次雄 共著 工業調査会 1979.8
脚注
- ^ 『国井喜太郎と産業工芸賞の人びと』(財)工芸財団 1984
- ^ a b c d e f g h i j 『プラスチックの接合・解体・再生ノート』著者紹介
- ^ 松戸市立博物館の「Plastic?Plastic!」展が話題 2014年12月 JPEC 塩化ビニル環境対策協議会 No.91
- ^ 松戸市立博物館年報 第22号-平成26年度(2014) はじめに
- ^ プラスチックの接合・解体・再生ノート 日刊工業新聞
- ^ プラスチックデザインノート 日刊工業新聞
関連項目
外部リンク
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