中村卓史とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 中村卓史の意味・解説 

中村卓史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 02:36 UTC 版)

中村 卓史(なかむら たかし、1950年9月18日 - )は、日本物理学者。専門は宇宙物理学学位は、理学博士京都大学・1978年)。京都大学名誉教授。京都府京都市出身。

略歴

受賞歴

研究活動

専門は宇宙物理学で、一般相対論分野の権威。大学院生時代から、一般相対論の基礎方程式であるアインシュタイン方程式の数値計算に取り組み、世界で初めて軸対称ブラックホール形成のシミュレーションに成功した。さらにこの研究を3次元に拡張し、数値相対論と呼ばれる分野を開拓した。また、佐々木節と共に、ブラックホール時空の摂動を計算するための基礎方程式(佐々木-中村方程式)を導出した。その後、現在ではBaumgarte-Shapiro-Shibata-Nakamura (BSSN) 形式として知られる記法により、数値相対論のシミュレーションを長時間安定に発展させることに成功した。現在は主にガンマ線バーストなどの天体現象と重力波との関係に関する研究を精力的に行っている。

林忠四郎の弟子の一人であり、林忠四郎・佐藤文隆の跡を継ぐ形で京都大学天体核物理学研究室の教授を務めた。

著書

単著

共著

  • 『宇宙を探る新しい目 重力波』(クバプロ)
  • 『見えないもので宇宙を観る』(京都大学学術出版会

編著

  • 『重力波をとらえる―存在の証明から検出へ』(京都大学学術出版会)

脚注

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「中村卓史」の関連用語

中村卓史のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



中村卓史のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの中村卓史 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS