与太

デジタル大辞泉

よた【与太】

読み方：よた

［名・形動］《「与太郎」の略》

１ 愚かで役に立たないこと。また、そのさまや、そのような人。

「子供は多勢(おおぜい)で、—なものばかり揃って居て」〈藤村・破戒〉

２ いいかげんなこと。でたらめなこと。また、そのさまや、そのような言葉。

「この人は決して—な返事はしない」〈里見弴・今年竹〉

３ 素行のよくない人。

隠語大辞典

与太

読み方：よた

1. 〔不〕いい加減の物、偽物、不良のこと、よた者を「ヨタ公」、よた物品を「ヨタモノ」といふ。ヨタ娘を「ズベ公」、又は「スベタ」といふ。
2. 不良少年。或は夕方の時。又はセンポでは噓言のことを云ふ。
3. 与太者の略、つまつて「ヨタモン」ともいう。⑴暴力団に類する不良者をいう、寄集つてたかる（脅迫）する意から出た語。⑵一定の仕事もなくぶらぶら遊び歩く不良、役にたたないなまけ者の意から出た語。
4. 〔芸〕不良少年。「よた公」ともいう。又でらためのこと。

分類 センポ、不、芸能界、落語界

与太

読み方：よた

1. いい加減な無責任な口から出まかせを喋舌る事。〔隠語〕
2. 口から出まかせのほらや、うそ。
3. 噓言を云ふ。
4. でたらめ。〔芸能（寄席・落語）〕
5. 低能者、いい加減。与太者の意から転じたもの。〔盗〕
6. 〔隠語〕出鱈目。

分類 寄席、寄席／落語、役者、盗／犯罪

与太

読み方：よた

1. ばか、のろま、などいふに同じ、役たたず。「－もの」。「－郎」。

分類 東京

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