不足角とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 不足角の意味・解説 

不足角

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/06 14:47 UTC 版)

不足角(ふそくかく、: angular defect)とは、ユークリッド幾何学においては、多面体の頂点において、その周りの角度の360°に対する不足分を言う。あるいはより一般に多胞体について、胞のピークの二面角が真円に足りないものを言う。[要出典]

また、それとは少し異なる用法として、非ユークリッド平面上の多角形に対して定義されるものがある。

全ての面が正五角形からなる正十二面体を考える。各頂点においては、正五角形の内角が3つ集まっており、正五角形の内角は108°だから、不足角は 360° − (108° + 108° + 108°) = 36° である。また頂点は全部で20個あるから、不足角の総和は 36° × 20 = 720° である。

他の正多面体についても同様の手順で計算すれば、以下の表を得る。

正多面体 頂点数 1つの頂点に集まる図形 不足角 不足角の総和
正四面体 4 3つの正三角形

脚注

  1. ^ Descartes, René, Progymnasmata de solidorum elementis, in Oeuvres de Descartes, vol. X, pp. 265–276
  2. ^ 球面三角形の場合は球過量 (Spherical Excess) と称され、この量が球面三角形の面積に関係している事実はアルベルト・ジラールフランス語版英語版が彼の著書 Invention nouvelle en l'algebre において述べている。

関連文献

  • Richeson, D.; Euler's Gem: The Polyhedron Formula and the Birth of Topology, Princeton (2008), Pages 220–225.
    • デビッド・S.リッチェソン『世界で二番目に美しい数式(上)』『同(下)』根上生也訳、岩波書店、2014年、頁未確認。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「不足角」の関連用語

不足角のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



不足角のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの不足角 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS