上松川橋とは? わかりやすく解説

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上松川橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 04:37 UTC 版)

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上松川橋(かみまつかわばし)は、福島県福島市にある橋である。

概要

福島市街と飯坂温泉を結ぶ福島県道3号福島飯坂線(飯坂街道・万世大路)の橋であり、松川を渡る。福島市南沢又字桜内・泉字清水が丘と南沢又字上並松とを結ぶ。隣接して福島交通飯坂線の上松川橋梁が並行している。

沿革

当地には1946年(昭和21年)に改築された12径間I型鉄桁木造土橋の橋が掛かっており、当時の国道13号の交通に供されていたが、老朽化や腐食が激しくなってきたために1953年(昭和28年)より3年に渡る国庫補助事業として、現在掛かっている永久橋への掛け替えが行われた。至近に鉄道橋梁があることや桁下高に制限があること、近隣で良質のコンクリート骨材が取れることからプレストレストコンクリート桁橋が採用された。国内で初めて支間長が40mを超えるコンクリート桁橋が建設されることとなり、当時は東洋一とも呼ばれた。1954年(昭和29年)3月に迂回路用の仮橋となる全長134m、幅員4.5mの木造土橋が着工され同年7月に開通。その後下部構造本工事が行われたが、隣接する鉄道の安全な運行のために最新の注意が払われた。また、上部工はオリエンタルコンクリート(現オリエンタル白石)によって施工され、全長40m、重量65トンのコンクリート桁を現場で制作する国内初の事例であったために、設備機械工具だけで当時の金額で850万円が費やされた。建設にあたっては素材や施工に関して様々な試験や実験が行われ、1957年(昭和32年)5月土木学会にて論文として発表された[2]

  • 1946年(昭和21年) - 先代の橋が改築される。
  • 1953年(昭和28年) - 老朽化により現在の橋となる新橋への架替が事業化。
  • 1954年(昭和29年) - 仮設橋着工、同年7月完成
  • 1955年(昭和30年)12月26日 - 新橋が開通。
  • 1989年平成元年)8月6日 - 隣接する福島交通飯坂線の橋梁が台風13号による橋脚流失のため損壊。翌年3月1日に復旧[3]

隣の橋

(上流) - 新松川橋 - 阿保原橋 - 上松川橋・福島交通上松川橋梁 - 川寒橋 - 清水大橋 - (下流)

脚注

[脚注の使い方]

座標: 北緯37度46分53.4秒 東経140度26分33.4秒 / 北緯37.781500度 東経140.442611度 / 37.781500; 140.442611




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