三間飛車への応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 15:22 UTC 版)
△久保利明 持ち駒 なし ▲佐藤天彦 持ち駒 なし2009年度NHK杯戦第23手▲6八角まで また近年では、本来の四間飛車だけではなく、三間飛車においても居玉のまま戦う藤井システム調の戦法が採用されることがある。 2009年8月30日に放映されたNHK杯戦において、後手番を引いた久保利明が採用したのが初号局(右図)である。その後佐藤和俊が2016年度NHK杯戦においてこの戦法を採用し屋敷伸之・羽生善治・橋本崇載といった強豪棋士を相次いで倒し準優勝したことで大きく注目された。佐藤はその後将棋フォーカスに講師として出演しこの戦法を解説した。 この戦法の特長としては、四間飛車藤井システムに比べて角頭を狙う急戦に強い点、および△5二金左を保留することにより展開によっては袖飛車・右四間飛車・中飛車などへ振り直し居飛車調の戦いへ転換することが容易である点が挙げられる。一方で△4五歩の威力が減じていることや、ミレニアム模様で▲6八角と▲2四歩の仕掛けを狙われた場合に△2二飛と受けることを強要されるなどのデメリットがある。
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