三世実有説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 21:50 UTC 版)
説一切有部の基本的立場は三世実有・法体恒有と古来いわれている。森羅万象(サンスカーラ、梵: saṃskāra)を構成する恒常不滅の基本要素として70ほどの有法、法体を想定し、これらの有法は過去・未来・現在の三世にわたって変化することなく実在し続けるが、我々がそれらを経験・認識できるのは現在の一瞬間である、という。未来世の法が現在にあらわれて、一瞬間我々に認識され、すぐに過去に去っていくという。このように我々は映画のフィルムのコマを見るように、瞬間ごとに異なった法を経験しているのだと、諸行無常を説明する。
※この「三世実有説」の解説は、「説一切有部」の解説の一部です。
「三世実有説」を含む「説一切有部」の記事については、「説一切有部」の概要を参照ください。
- 三世実有説のページへのリンク