ヴァンダル族との反目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 08:57 UTC 版)
「テオドリック1世」の記事における「ヴァンダル族との反目」の解説
テオドリック1世の娘は、ヴァンダル族の王ガイセリックの息子であるフネリックの妻となっていた。しかしフネリックはのちにウァレンティニアヌス3世の皇女エウドシアを娶ろうと画策した。そのためフネリックはテオドリックの娘を、夫を殺そうとしたとして告発し、444年に父親の元へ送り返した。この一件がもとで、西ゴート族とヴァンダル族の関係は険悪化した。 アエティウスの敵で、元マギステル・ミリトゥムのセバスティアヌスが444年にトロサへやってきた 。そこでアエティウスとの不自然な関係が露呈し、テオドリックはバルセロナを乗っ取った歓迎せざる訪問者を追い払い、450年にガイセリックの命令で彼を処刑した。 テオドリックはスエビ王レキラと敵対していた。446年のスエビ遠征で、西ゴート軍はローマの将軍ウィトゥスを補佐していたからである。しかし、強力な防衛力を持つスエビの能力、ヴァンダルとローマ帝国の関係正常化に伴い、テオドリックは対外政策を転換した。449年、テオドリックはスエビの新王となったレキアルと自らの娘を結婚させている。西ゴート軍の助けを借りたセビリアのイシドールスによれば、帰国の途に着いたレキアルは、カエサルアウグスタ市周囲を荒廃させ、狡猾な手段を用いてリェイダを獲得した。
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