ンガッパ
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ンガッパ(チベット文字:སྔགས་པ་; ワイリー方式:sngags pa ; 梵: mantrin、真言持者の意)とは、主にチベット仏教ニンマ派の在家の密教行者やヨーガ行者(rnal 'byor pa、Yogin)を指す。広義には、チベット仏教やボン教において、僧院に属さずに、さまざまな伝統や修練や技芸、とりわけ密教、シャーマニズム、チベット医学、ゾクチェンなどに従事する人々が含まれる。ガクパ、ンガクパとも表記される。ンガッパ(sngags pa)という語は文法的には男性形であり、女性であれば、ンガクマ(sngags ma)またはンガクモ(sngags mo)となる。伝統的には、ンガッパは髪を伸ばして髷を結い、出家僧がサフラン色(黄色)の衣を着るのに対して、ンガッパは白い衣を身にまとう。
- ^ フランソワーズ・ポマレ 『チベット』 今枝由郎監修、後藤淳一訳、創元社、2003年、pp. 45-46
- ^ ナムカイ・ノルブ 『虹と水晶』 永沢哲訳、法蔵館、1992年、p.67
- ^ An Introduction to the White Sangha of Ngakpas and Ngakmos By Ngakpa Ga'wang (1997) [1] 2012年8月15日閲覧。
- ^ 田中公明 『図説 チベット密教』 春秋社、p.50
- ^ Van Schaik, Sam (2004). ただし「在家」という言い方には語弊がある、というのもンガッパはみな、既定のサンガの内でも独身主義でない〔小乗仏教の戒律を守る比丘ではない〕集団の正式な構成員なのである。「在家」といっても専門家でないとか聖職者でないと言っているのではなく、(たとえばニンマ派の長であったドゥジョム・リンポチェがそうであったように)ンガッパが聖職者でないと言うことはできない。 Approaching the Great Perfection: Simultaneous and Gradual Approaches to Dzogchen Practice in Jigme Lingpa's Longchen Nyingtig. Wisdom Publications. ISBN 0-86171-370-2.[2] (accessed: December 20, 2007)
- ^ Dorje (2009), p. 955.
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