ワイト島ライヴとは? わかりやすく解説

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ワイト島ライヴ

(ワイト島ライブ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 18:42 UTC 版)

ワイト島ライヴ
エマーソン・レイク&パーマーライブ・アルバム
リリース
録音 1970年8月29日
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル マンティコア
プロデュース ELP
専門評論家によるレビュー
エマーソン・レイク&パーマー アルバム 年表
-ワイト島ライヴ
(1997)
-
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ワイト島ライヴ(Live at the Isle of Wight Festival)は、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)のライブ・アルバム。1970年8月29日に「第3回ワイト島ポップ・フェスティバル」にて録音されて、1997年に発表された。

内容

ELPは1970年8月23日にプリマス・ギルドホールで初舞台を踏んでおり[1][注釈 1]、6日後の8月29日に出演した第3回ワイト島ポップ・フェスティバル[2]は彼らの二番目のライブに相当する[3][注釈 2]。キース・エマーソンはインタビューにおいて「あれ(プリマスでの初舞台)は(ワイト島ポップ・フェスティバルに出演する為の)ウォーム・アップだった」と明言しており、ワイト島でのステージがELPの実質的なデビューだという意見を持つ者も少なくない[注釈 3]。音質や演奏の良さよりも「歴史的なステージ」の記録という意味合いが強い作品であると言えよう。

「展覧会の絵」の最後に、エマーソンとグレッグ・レイクがステージの両脇に設置された錬鉄の大砲から順番に空包を撃っている[注釈 4]

「ロンド」はエマーソンが1960年代に在籍したザ・ナイスの作品で、デイヴ・ブルーベックの'Blue Rondo à la Turk'の改作である。冒頭にヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲の「イタリア協奏曲」第三楽章の最初の24小節が演奏されている。

収録曲

  1. 未開人 – The Barbarian (Béla Bartók, arr. Emerson, Greg Lake, Carl Palmer)
  2. 石をとれ – Take a Pebble (Lake)
  3. 展覧会の絵 – Pictures at an Exhibition: Promenade (Modest Mussorgsky) / The Gnome (Mussorgsky, Palmer) / Promenade (Mussorgsky, Lake) - The Sage (Lake) / The Old Castle (Mussorgsky, Emerson) - Blues Variation (Emerson, Lake, Palmer) / Promenade (Mussorgsky) / Baba Yaga (Mussorgsky, Emerson, Lake, Palmer) / The Great Gates of Kiev (Mussorgsky, Lake)
  4. ロンド – Rondo (Dave Brubeck)
  5. ナットロッカー – Nut Rocker (Pyotr Ilyich Tchaikovsky, Kim Fowley)
  6. ELP、ワイト島フェスティバルを語る(インタビュー)
Live at the Isle of Wight Festival (CD)
各トラックの英題と作詞・作曲はCD(Manticore, M-CD101)のライナーノーツ、演奏時間は en:Live_at_the_Isle_of_Wight_Festival_1970_(Emerson,_Lake_&_Palmer_album) による。合計時間はボーナス・トラックの#6(8:16)を含んでいない。
#タイトル作詞・作曲時間
1.「The Barbarian (未開人)(instrumental)Adapted from Bela Bartok's Allegro Barbaro by Emerson, Lake and Palmer
2.「Take a Pebble (石をとれ)Lake
3.「Pictures at an Exhibition (展覧会の絵)Mussorgsky/Emerson, Lake and Palmer
4.「Rondo (ロンド)(instrumental)Brubeck
5.「Nutrocker (ナットロッカー)(instrumental)Fowley
6.「(- Bonus Track -) Emerson, Lake and Palmer discuss the Isle of Wight Festival」  
合計時間:

参加ミュージシャン

CD(Manticore, M-CD101)のライナーノーツに基づく。

Emerson, Lake & Palmer
  • Keith Emerson – ハモンド・オルガン、ピアノ、モーグ・シンセサイザー
  • Greg Lake – ベース・ギター、アコースティック・ギター、ボーカル
  • Carl Palmer – ドラムス、パーカッション

脚注

注釈

  1. ^ 聴衆は約3000人でELPが受け取った収益は約500イギリス・ポンドだった。DVD "The Birth of a Band – Isle of Wight 1970" のライナーノーツより。
  2. ^ トラック6のインタビューでは「セカンド・ギグ」と呼んでいる。
  3. ^ 冒頭で司会者が「ファースト・デビュー・パフォーマンス」とアナウンスしている。
  4. ^ DVDThe Birth of a Band – Isle of Wight 1970で確認できる。

出典

  1. ^ Macan (2006), pp. 106–107.
  2. ^ Macan (2006), p. 107.
  3. ^ Macan (2006), pp. 108–110.

引用文献

  • Macan, Edward (2006). Endless Enigma: A Musical Biography of Emerson, Lake and Palmer. Chicago and La Salle: Open Court. ISBN 978-0-8126-9596-0 



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