ロールス・ロイス・25/30HPとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ロールス・ロイス・25/30HPの意味・解説 

ロールス・ロイス・25/30HP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/14 04:52 UTC 版)

25/30HPドロップヘッドクーペ

25/30HPロールス・ロイス1936年から1938年に製造した乗用自動車であり[1][2]ベントレー・4¼リットルのベースとなった[3]1938年レイスに発展して製造中止され、生産台数は1,201台[1]

機構

エンジンは20/25HP用の直列6気筒をベースに[1]内径φ88.9mm×行程114.3mmの4,257cc[2]に拡大された[1]メインベアリングとコンロッドベアリングはバビットメタルからアルミニウムベースに変更され、これはバビットメタルよりクリアランスを必要とし騒音とスムーズさの点では旧型より劣るものの高速巡航性が上がった[1]1937年1月の『The Motor』がフーパー製サルーンにより行なったテストでは最高速度80mph(約128km/h)に達し、50mph(約80km/h)までの加速は15秒、1/4マイルを23.3秒で走っており、これは2トンを超える高級サルーンとしてはかなりの高性能である[1]

車両

日本には少なくとも第二次世界大戦前に2台が輸入された[1]

1台は1937年にフーパーで架装され、吉田茂が駐英大使時代に購入して持ち帰ったスポーツサルーンで、内閣総理大臣時代にイギリスに里帰りしてオーバーホールを受け、吉田没後の1971年時点では女婿の麻生太賀吉が使用していた[1]。のちに譲渡され、2015年時点では埼玉県加須市ワク井ミュージアムに実働状態で収蔵されている[1]

もう1台はスラップ&メイバリー(Thrupp & Maberly )で架装され、川崎守之助が購入したリムジンである[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 『世界の自動車-21 ロールス・ロイス - 戦前』pp.93-102。
  2. ^ a b 『ワールド・カー・ガイド27ロールス・ロイス&ベントレー』p.175。
  3. ^ 『世界の自動車-22 ロールス・ロイス ベントレー - 戦後』p.36。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロールス・ロイス・25/30HP」の関連用語

ロールス・ロイス・25/30HPのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロールス・ロイス・25/30HPのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロールス・ロイス・25/30HP (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS