レールパワーRP20BH形ハイブリッド機関車とは? わかりやすく解説

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レールパワーRP20BH形ハイブリッド機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/20 02:41 UTC 版)

レールパワー RP20BH
基本情報
製造所 レールパワー・テクノロジーズ
製造年 2006年
製造数 1両
主要諸元
軸配置 B-B
軌間 1,435 mm
機関車重量 124.74 t)
機関 ドイツAG TCG2015型
最高速度 105 km/h)
出力 2,000馬力 (1500 kW)
引張力 355.86 kN)
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レールパワーRP20BHは、レールパワー・テクノロジーズ製のハイブリッド機関車である。車軸配置はB-B、車体形状はロード・スイッチャータイプ。

解説

RP20BDに搭載されている3組の発電セットを2組とし、空いたスペース(ロングフードの運転室寄り)に制御弁式バッテリーを配置している。バッテリーの放電容量は600アンペア時。バッテリーの電流だけでも走行することが可能である。

搭載するディーゼルエンジンは、環境負荷を減らしたドイツAG(en)製の小型エンジン(TCG2015型)で、1基あたりの出力は667馬力(500kW)。この2基のエンジンで発電した電流は、そのまま駆動に使用できるだけでなく、前述のバッテリーへの充電に振り向けることもできる。より大きな出力が必要なときや、バッテリーに充電する必要がある時に始動し、そうでない時には停止するシステムとなっている。レイルパワーはこれをエンジン・ドミナント・ハイブリッド方式としている。これらのバッテリーとエンジンを調合した合計出力は2,000馬力(1500kW)となる。

レールパワー社によれば、このシステムにより燃費を35%改善、窒素酸化物粒子状物質(PM)を80-90%低減、EPA規制パート92[1]に適合し、厳しい基準で知られるカリフォルニア州大気資源局が定める「機関車の超低公害排出ガス基準」に適合するほか、粘着牽引力の増大、メンテナンスの省力化も図れるとしている。また、GP38を種車とした場合、その75%を再利用するとしている。

Tier2対応の新型スイッチャーの価格が130万ドルほどであるのに対して、本形式は、種車を5万ドルとした場合、96万ドルである。

車体

完全なる新製ではなく、老朽車両のリビルドで製造する。種車から流用するのは、台枠、台車、駆動用モーター、連結器、砂撒器など、いわゆる下回りであり、フードなどは新製する。運転室は、流用することも、新製することも可能である。

種車はEMDGP38またはGEB23-7以上長さのプラットフォームを持つ機関車である。

脚注

  1. ^ [1]

参考文献




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