レールパワーRP20BD形ディーゼル機関車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 列車 > アメリカ合衆国のディーゼル機関車 > レールパワーRP20BD形ディーゼル機関車の意味・解説 

レールパワーRP20BD形ディーゼル機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 10:21 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
RP20BD
ユニオン・パシフィック鉄道のRP20BD
基本情報
製造所 レールパワー・テクノロジーズ
製造年 2006年 -
製造数 111両
主要諸元
軸配置 B-B
軌間 1,435 mm
機関車重量 124.74 t
動力伝達方式 電気式
最高速度 105 km/h
出力 2,000馬力 (1500 kW)
テンプレートを表示

レールパワーRP20BDは、レールパワー・テクノロジーズ製の入換用電気式ディーゼル機関車である。車軸配置はB-B、車体形状はロード・スイッチャー。本項では車軸配置をC-CとしたRP20CD、さらに出力を増大したRP27CDについても述べる。

解説

従来の他社製ディーゼル機関車が大型のディーゼルエンジンを1基搭載していたのに対して、本形式は環境負荷を減らしたドイツ社(en)製の小型ディーゼルエンジン(TCG2015型)と発電機と組み合わせたものを3基搭載していることが最大の特徴である。出力合計は2,000馬力(1,500kW)。

レールパワー社によれば、このエンジンを採用し、必要に応じて使用しないエンジンを停止することにより、燃費を20-35%改善、窒素酸化物粒子状物質(PM)を80-90%低減、EPA規制パート92[1]適合、厳しい基準で知られるカリフォルニア州大気資源局が定める「機関車の超低公害排出ガス基準」に適合するほか、粘着牽引力の増大、メンテナンスの省力化も図れるとしている。

車体

完全なる新製ではなく、老朽車両のリビルドで製造する。種車から流用するのは、台枠、台車、駆動用モーター、連結器、砂撒器など、いわゆる下回りであり、フードなどは新製する。運転室は、流用することも、新製することも可能である。

種車はEMDGP38またはGEB23-7以上長さのプラットフォームを持つ機関車である。試作車はカナディアン・ナショナル鉄道GP40-2であり、その後、GP30GP35GP40GP50から改造されている。2007年よりGP9やGP15のような、もう少し全長の短い機関車からのリビルドも可能になる予定である。

種車もさまざま、発注者もさまざまであることから、それぞれの車両に微妙な形態の差異があるものがある。

新製時の所有者

鉄道 両数 ロードナンバー 備考
BNSF鉄道
5
ノーフォーク・サザン鉄道(NS)
2
レールパワー・テクノロジーズ(PPRX)
6
ユニオン・パシフィック鉄道(UP)
98
合計 111

RP20CD・RP27CD

2008年から製造されている形式で、両形式ともRP20BDの車軸配置をC-Cとしたものである。改造種車はGP40である。

RP27CDは、さらに発電セットを1組増加して計4組とし、出力を2,700馬力(2,000kW)としている。RP20CDも、発電セットを1組増加すればRP27CDにアップグレードすることができる。

脚注

  1. ^ [1]

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「レールパワーRP20BD形ディーゼル機関車」の関連用語

レールパワーRP20BD形ディーゼル機関車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



レールパワーRP20BD形ディーゼル機関車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのレールパワーRP20BD形ディーゼル機関車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS