ルーマニア語訳聖書とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ルーマニア語訳聖書の意味・解説 

ルーマニア語訳聖書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 05:11 UTC 版)

初めての『ブカレスト聖書』全書(1688年)から。当時はキリル文字を使っていた。

ルーマニア語訳聖書(ルーマニアごやくせいしょ、英語: Bible translations into Romanian)はキリスト教聖書ルーマニア語への翻訳を扱う。ルーマニア語はインド・ヨーロッパ語族イタリック語派に属し、「ラテン語の東部方言」であるが、周りをスラブ語民族に囲まれていて、初期のルーマニア語文献はキリル文字を使っていた。19世紀前半の「民族浄化」時期にラテン文字を使うようになり、それが20世紀前半にソ連圏に入りキリル文字を使い、1990年代以降はまたラテン文字に戻っている。

歴史

ルーマニア語 への最初の完全な聖書翻訳は、1688年の『ブカレスト聖書』(Biblia de la Bucureşti)と呼ばれており、旧約聖書は1597年にフランクフルトで出版された『七十人聖書』をモルダヴィア出身のニコラエ・ミレスクNicolae Milescu)がコンスタンチノープルで翻訳し、これが後にモルダヴィア、次にブカレストでRaduとŞerban Greceanu兄弟と他のワラキアの学者たちにより、ワラキア公カンタクズィノ(Şerban Cantacuzino)ブランコヴェアヌ(とConstantin Brâncoveanu)の助けを借りて、修正・出版された。

Greceanu兄弟以前には、部分訳が行われており、Slave-Roman Gospel (1551), Coresi's Gospel (1561), The Braşov Psalm Book (1570), Palia from Orăştie(1582), The New Testament of Alba Iulia (1648) などがあった。

現代

現在のルーマニアでは、2つのルーマニア語翻訳聖書が使われている。ルーマニア正教会は『シノド聖書』(Biblia Sinodală)を用いており、これはルーマニア正教会の標準訳であり、1988年に総主教テオクティスト・アパラシュ(Teoctist Arăpașu)の祝福のうちに出版された。

その一方でプロテスタント諸派は、ドゥミトリ・コルネレスク(Dumitru Cornilescu)が翻訳し、1921年に新約が、1929年に全書が完成し、英国外国聖書協会も援助した聖書を用いている。これは1989年にドイツの出版社が非公式の修正版を出し、また1989年には改訂版(Biblia Cornilescu Revizuită)が出て、翻訳を原典に近づけ、現代ルーマニア語の正書法に直したものである。

ルーマニア語テキストの比較

ヨハネによる福音書 3:16
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。(新共同訳聖書
ルーマニア語版のヨハネ3章16節
ルーマニア語の聖書翻訳 Ioan 3:16
Cornilescu (reprint with 1928 text) Fiindcă atît de mult a iubit Dumnezeu lumea, că a dat pe singurul Lui Fiu, pentruca oricine crede în El, să nu piară, ci să aibă viaţă vecinică.
Biblia Cornilescu Revizuită (1990 reprint of the 1989 edition) Fiindcă atît de mult a iubit Dumnezeu lumea, că a dat pe singurul Său Fiu, pentru ca oricine crede în El să nu piară, ci să aibă viaţă veşnică.
Biblia Sinodală (as published on Biblia Ortodoxă Online) Căci Dumnezeu aşa a iubit lumea, încât pe Fiul Său Cel Unul-Născut L-a dat ca oricine crede în El să nu piară, ci să aibă viaţă veşnică.
Traducerea lumii noi (新世界訳聖書ローマ字版, 2000年) Fiindcă atât de mult a iubit Dumnezeu lumea, încât l-a dat pe Fiul său unic-născut, pentru ca oricine exercită credinţă în el să nu fie distrus, ci să aibă viaţă veşnică.

脚注

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルーマニア語訳聖書」の関連用語

ルーマニア語訳聖書のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルーマニア語訳聖書のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルーマニア語訳聖書 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS