リスホルム・スミス式変速機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 14:30 UTC 版)
「国鉄キハ44500形気動車」の記事における「リスホルム・スミス式変速機」の解説
本稿において取り上げるリスホルム・スミス式液体変速機(Lysholm-Smith torque converter transmission)の特徴は、直結クラッチの併用である。 トルクコンバーターを利用する領域を発進時から中速域までに限定し、高速域ではトルクコンバーターを介さず、併設した通常の摩擦クラッチを介して動力を直結伝達するようにした。この結果、エンジンの高速回転域での性能をストレートに活かすことができた。 もっともその初期はまだ技術が未熟であったため、変速機は変速段と直結段の2段2速に限られ、その切り替えも、運転士の技量によってタイミングを計るものであった。変速段によって発進、加速し、一定の速度域への到達をめどに、手動で直結段に切り替える。直結状態のままで速度が落ちるとエンストを起こすので、運転士は状況を見計らって変速段に落とさねばならなかった。
※この「リスホルム・スミス式変速機」の解説は、「国鉄キハ44500形気動車」の解説の一部です。
「リスホルム・スミス式変速機」を含む「国鉄キハ44500形気動車」の記事については、「国鉄キハ44500形気動車」の概要を参照ください。
- リスホルム・スミス式変速機のページへのリンク