ランドンの「第1稿」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 05:30 UTC 版)
「交響曲第63番 (ハイドン)」の記事における「ランドンの「第1稿」」の解説
H.C.ロビンス・ランドンは、この交響曲に1777年ごろに作曲された第1稿と、後に作られた第2稿があったと考え、自らの校訂した交響曲全集に両方の楽譜を含めた。ランドンの「復元」した第1稿は楽器編成が異なるほか、第4楽章が上記のプレスティッシモであるだけでなく、メヌエットもまったく異なっている。ランドンのいう「第1稿」による録音も存在するが、ソーニャ・ゲルラッハ(Sonja Gerlach)やスティーヴン・C・フィッシャー(Stephen C. Fisher)などの学者は「第1稿」の存在を疑問とした。 この「第1稿」の第3・第4楽章は、1773年のオペラ『勘違いの不貞』(L'infedeltà delusa, Hob. XXVIII:5)の序曲と組み合わせて交響曲にした版が発見されており、本作とは無関係だったといわれている。
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