ラリー・イスラス・カナリアスとは? わかりやすく解説

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ラリー・イスラス・カナリアス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/24 18:47 UTC 版)

2019年大会

ラリー・イスラス・カナリアス (Rally Islas Canarias) は、スペインカナリア諸島グラン・カナリア島で行われるラリーイベント。1977年より開催されている。2025年世界ラリー選手権 (WRC) のスペインラウンドとして初開催される。

沿革

1977年に始まった頃はラリー・エル・コルテ・イングレス (Rally El Corte Inglés) と呼ばれていた[1]。スペイン国内選手権のほか、1982年よりヨーロッパラリー選手権 (ERC) の人気イベントとして定着しており[2]インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ (IRC) の一戦だった時期もある。2026年に50周年のメモリアルを迎える前に、2025年より初めてWRCのカレンダーに加わった[3]

特徴

アフリカ大陸西岸から約100km、大西洋上に浮かぶカナリア諸島は温暖な気候に恵まれ、「ヨーロッパのハワイ」と呼ばれるリゾート地として知られる[4]。ラリーは7つの島々のひとつ、グラン・カナリア島で行われてきたが、2026年はほかの島にも範囲を広げる計画がある[3]

グラン・カナリア島の北東部に位置する州都ラス・パルマスがラリーのホストタウンとなる。地元のフットボールクラブ、UDラス・パルマスの拠点エスタディオ・グラン・カナリアの近くにサービスパークが設置され[5]、屋内のバスケットボールコートを通過するユニークなスーパースペシャルステージ (SSS) もある[6]

競技は主に火山島である島の山岳地帯で行われる。ターマック(舗装路)の路面はスムーズでグリップが高く、選手たちからは「サーキットスタイルの本格的なターマック」と評価されている[7]。インカットできるコーナーが少ないため、「出走順が遅いほど路面が汚れて不利になる」という影響は出にくい[5]。道はツイスティでアップダウンが激しく、沿岸部と山岳部で天候が一変することもある[5]

脚注

  1. ^ WRCカナリアス、注目のルートを公開”. RALLY X (2025年1月8日). 2025年4月23日閲覧。
  2. ^ グラン・カナリア島、2025-2026年にWRC開催を計画”. RALLY X (2024年2月25日). 2025年4月23日閲覧。
  3. ^ a b ラリーイズラス・カナリアス、2025年のWRCカレンダー入りが確定、スペイン開催は2022年以来”. Rallyplus.net (2024年3月11日). 2025年4月23日閲覧。
  4. ^ 橋本正夫 (2021年11月19日). “大西洋に浮かぶ「欧州の楽園」 常春のスペイン・カナリア諸島から”. 朝日新聞. 2025年4月23日閲覧。
  5. ^ a b c WRCカナリア諸島事前情報:今季最初の本格ターマックラリーは選手権初開催”. Rallyplus.net (2025年4月23日). 2025年4月23日閲覧。
  6. ^ WRCカナリア諸島は2種類のスーパーSSを設定”. Rallyplus.net (2025年3月22日). 2025年4月24日閲覧。
  7. ^ 初WRCのカナリアはフルターマックの峠バトルに。「良いペースノートがカギ」とオジエ/第4戦事前コメント”. autosport web (2025年4月23日). 2025年4月23日閲覧。

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