ラジアレン型環状ポリケトン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 04:53 UTC 版)
「オキソカーボン」の記事における「ラジアレン型環状ポリケトン」の解説
電気的に中性なラジアレン型のオキソカーボン (CnOn or (CO)n) が多数知られている。これらは一酸化炭素の環状ポリマーとみることができる。理論的な研究によると、エチレンジオン (C2O2 or O=C=C=O) やシクロプロパントリオン (C3O3) は存在しえない。一方、C4O4、C5O5、C6O6は存在するが、かなり不安定であると思われ、今のところほんのわずかな量しか合成できていない。 (CO)3シクロプロパントリオン (CO)4シクロブタンテトロン (CO)5シクロペンタンペントン (CO)6シクロヘキサンヘキソン 一方、これらオキソカーボンのアニオンはかなり安定であり、いくつかは19世紀に既に知られていた。たとえば C2O2−2、アセチレンジオラート (Weiss and Büchner, 1963) C3O2−3、デルタート (Eggerding and West, 1976) C4O2−4, スクエラート (Cohen and others, 1959) C5O2−5, クロコナート (Gmelin, 1825) C6O2−6、ロジゾナート (Heller, 1837) などがある。同じく化学式 C6O6 をもつテトラヒドロキシベンゾキノン (C6O4−6) やヘキサヒドロキシベンゼン (C6O6−6)のアニオンも安定である。これらのアニオンの芳香族性の詳細について理論面から研究されている。
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