メリッサ (ギリシア神話)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/15 23:32 UTC 版)
メリッサ[1](古希: Μέλισσα, Melissa)はギリシア神話の登場人物[2]。その名は蜜蜂を意味し[2][3]、同名の女性が2人おり以下に説明する。
メリッセウスの娘
このメリッサは、クレーテー島の王メリッセウスの娘で[1]、姉のアマルテイアと共に幼いゼウスを、姉は乳で、妹は蜜で育てた[2]。後に、メリッサは大地の女神の神官となったという[2]。
デーメーテールの神官
このメリッサは、デーメーテールの老神官[2]。デーメーテールは彼女に秘教への入会を許可した[2]。メリッサの隣人の女性たちが、その際に見たことを教える様頼んだが、彼女が応じなかったため女たちは彼女を八つ裂きにして殺した[2]。デーメーテールは疫病を送り、彼女の死体から蜜蜂を生じさせたという[2]。
元々、メリッサという名前はデーメーテール、アルテミス、レアーなどの女神に仕える女神官の呼称の一つであり、エペソスのアルテミスのシンボルとしても蜜蜂が用いられていた[2]。
脚注
出典
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