ムーンドッグ・マチネー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 04:27 UTC 版)
『ムーンドッグ・マチネー』 | ||||
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ザ・バンド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | キャピトル・レコード | |||
プロデュース | ザ・バンド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
AllMusic Rating ![]() |
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ザ・バンド アルバム 年表 | ||||
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『ムーンドッグ・マチネー』(Moondog Matinee)は、カナダ出身のロック・バンドであるザ・バンドが1973年に発表した通算6作目のアルバムである[1]。
5作目のスタジオ・アルバムで、カバーで構成されている。
解説
経緯
レコーディングはアルバート・グロスマンがウッドストックに設立したベアズヴィル・スタジオ[2]と、ハリウッドにあるキャピトル・レコードのスタジオ[1]で行なわれた[注釈 1]。
内容
エルヴィス・プレスリー版が有名なジュニア・パーカーの「ミステリー・トレイン」には、ロビー・ロバートソンが書いた歌詞が加えられた[2]。
ボビー・ブランドの「シュア・ユア・ラヴ」は、彼等の前身に当たるザ・ホークスがステージで頻繁に演奏した曲である[1]。
収録曲
オリジナルLP
CD
# | タイトル | 作詞・作曲 | 原曲 | 時間 |
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1. | 「流れ者 Ain't Got No Home」 | Clarence "Frogman" Henry | クラレンス・"フロッグマン"・ヘンリー、シングル(1956年) | |
2. | 「ホーリー・カウ Holy Cow」 | Allen Toussaint | リー・ドーシー、シングル(1966年) | |
3. | 「シュア・ユア・ラヴ Share Your Love with Me」 | Deadric Malone, Alfred Braggs | ボビー・ブランド、アルバム"Call on Me"(1964年) | |
4. | 「ミステリー・トレイン Mystery Train」 | Junior Parker, Sam Phillips, adapt. Robbie Robertson | リトル・パーカーズ・ブルー・フレイムズ、シングル(1953年) | |
5. | 「第三の男 The Third Man Theme」 | Anton Karas (Instrumental) | 映画『第三の男』(1949年) | |
6. | 「プロミスト・ランド Promised Land」 | Chuck Berry | チャック・ベリー、アルバム"St. Louis to Liverpool"(1964年) | |
7. | 「ザ・グレート・プリテンダー The Great Pretender」 | Buck Ram | プラターズ、シングル(1955年) | |
8. | 「アイム・レディ I'm Ready」 | Fats Domino, Al Lewis, Sylvester Bradford | ファッツ・ドミノ、シングル(1959年) | |
9. | 「セイヴド Saved」 | Jerry Leiber and Mike Stoller | ラヴァーン・ベイカー、シングル(1961年) | |
10. | 「ア・チェインジ・イズ・ゴナ・カム A Change Is Gonna Come」 | Sam Cooke | サム・クック、アルバム"Ain't That Good News"(1964年) | |
合計時間:
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参加ミュージシャン
※番号はCDのトラック・ナンバーを示す。
- リック・ダンコ Rick Danko – ベース、ヴォーカル(2、10)
- リヴォン・ヘルム Levon Helm – ドラムス、ギター、ヴォーカル(1、2、4、6、8)
- ガース・ハドソン Garth Hudson – オルガン、クラビネット、シンセサイザー、サクソフォーン
- リチャード・マニュエル Richard Manuel – ピアノ、ドラムス、ヴォーカル(3、7、9)
- ロビー・ロバートソン Robbie Robertson – ギター
- ビリー・ムンディ Billy Mundi[注釈 2] – ドラムス(1、6)
- ベン・キース Ben Keith – スティール・ギター(1)
脚注
注釈
- ^ キャピトル・レコードのスタジオでのレコーディング期間中、突然現れたジョージ・ハリスンに、リンゴ・スターのソロ・アルバムの為に彼が書いた「サンシャイン・ライフ・フォー・ミー」のレコーディングへの協力を依頼された。彼等は翌日の夜、サンセット・サウンド・レコーダーズに行き、リック・ダンコ(フィドル)、ガース・ハドソン(アコーディオン)、リヴォン・ヘルム(マンドリン)、ロビー・ロバートソン(ギター)がレコーディングに参加した。
- ^ 元ザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのドラマーである。
出典
- ^ a b c Robertson (2016), p. 415.
- ^ a b Robertson (2016), p. 410.
引用文献
- Robertson, Robbie (2016). Testimony. Crown Archetype. ASIN B00VZYX3UE
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