ムッシュー/かまやつひろしの世界
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ナビゲーションに移動 検索に移動『ムッシュー かまやつひろしの世界』 | ||||
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かまやつひろし の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
レーベル | テイチク | |||
プロデュース | かまやつひろし | |||
かまやつひろし アルバム 年表 | ||||
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『ムッシュー/かまやつひろしの世界』は、1970年2月25日にかまやつひろしがリリースしたオリジナル・アルバムである。
解説
かまやつひろしがザ・スパイダース在籍時にリリースしたセカンド・ソロアルバム。(シンガーソングライターとしてはファースト・アルバム)
当時世界的にも珍しく、日本のロック史上初めて一人のアーティストが全パート(ギター、ベース、ドラムス、ピアノ等)を「一人多重録音」することで作り上げた。音楽的にも様々なジャンルを融合した実験的な作品であり、かまやつの交友関係を偲ばせる多彩なゲストが参加している。かまやつ本人は世界最初の一人多重録音アルバムを意識して制作したが、後にキース・ジャレット「レストレーション・ルーイン」 (1968年)の存在を知った[1]。同様のコンセプトのポール・マッカートニー「マッカートニー」は1970年4月発売。
収録曲
- 特記がないものは、作詞:かまやつひろし 作曲:かまやつひろし
- ペイパー・アシュトレー
- 福沢エミ作詞。福沢エミはレーサーだった故・福沢幸雄の実妹。かまやつに「ニューヨークには紙の灰皿がある」という話をしたことで出来た曲。
- 雨上がりと僕
- 作詞は加橋かつみ。彼への提供曲のセルフカバー。
- 七階の窓
- 作詞は石坂浩二。
- ノー・ノー・ボーイ with
- ソー・ロング・サチオ
- 福沢幸雄へのレクイエム。1969年7月にリリースされたザ・スパイダースのアルバム「スパイダース’69」収録曲と同一録音。
- 僕のハートはダン! ダン!
- 父親でジャズ歌手のティーブ・釜萢とのデュエット。ザ・スパイダース・バージョンは全部日本語の歌詞だが、このバージョンは全部英詞に書き換えられている。
- 二十才の頃
- 長い道
- 提供曲であるザ・テンプターズのアルバム『イン・メンフィス』収録曲『都会の中』を、歌詞だけ書き換えて再録。
- ムッシュー&タロー
- 1969年7月にリリースされたザ・スパイダースのアルバム「スパイダース’69」収録曲。生後2ヶ月の長男、かまやつ太郎が泣き声として参加。
- ロンリー・マン
- スパイダースのアルバム『風が泣いている/ザ・スパイダースアルバムNo.4』、『明治百年、すぱいだーす七年』に続いて3回目の再録。ザ・スパイダースのリーダー田辺昭知が歌で参加。
- 豚ごろしの歌
- ミスター・タックス
- 1968年11月にリリースされたザ・スパイダースのアルバム「明治百年すぱいだーす七年」の一曲として収録曲。最初の多重録音曲。
脚注
- ^ 世界初(!)のはずだったワンマン・アルバム『ムッシュー かまやつひろしの世界』TAP the POP 2017年3月2日
- ^ かまやつひろし、ソロ・アルバム『ムッシュー~かまやつひろしの世界』を再発CDジャーナル 2016年8月3日
関連項目
- ムッシュー/かまやつひろしの世界のページへのリンク