ムィティシとは? わかりやすく解説

ムィティシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 22:51 UTC 版)

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ムィティシの紋章

ムィティシ(ムィチシ、ムイチシ、ムイティシ、Мыти́щи, Mytishchi)はロシアモスクワ州にある都市で、首都モスクワの北東に接する衛星都市。かつての水運路でモスクワ川の支流ヤウザ川、およびモスクワとヤロスラヴリを結ぶ鉄道が通る。

ムイティシンスキー地区の行政中心都市で、地区内最大の産業都市。機械工業が盛んで、特に兵器製造が活発。また18世紀エカチェリーナ2世の命で建設されたロシア初の上水道があることでも知られ、ここからモスクワのクレムリンへ清潔な水を配水した。人口は159,900人(2002年国勢調査)と、モスクワ州でも2番目の大きさ。

歴史

ロシア初の水道管を記念するモニュメント

紀元前8千年紀から紀元前6千年紀新石器時代後期の居住跡があり、当時の人々は狩りや漁で生活していたことがうかがえる。8世紀から9世紀にはヴァーティチ族クリーヴィチ族といった東スラヴ人が住みはじめた。ムィティシ市内および周辺には11世紀から13世紀にかけての集落が10か所以上あったことが分かっている。

ムィティシの集落は1460年には存在し、19世紀までボリシイェ・ムィティシ(Большие Мытищи)と呼ばれていた。集落の歴史と発展はヤウザ川の河港とともにあった。ヤウザ川は商船などが通る交易路であり、ムィティシで船は川から引き上げられ、ころや滑材の上を転がしてクリャージマ川までの連水陸路を移動した。商人たちが払う船や荷物の陸送料でムィティシの人々は生活した。ムィティシという町の名も、この料金(Мыт)に由来する。19世紀半ばにはわずか389人だった人口は、後に首都モスクワの近郊都市として拡大している。

姉妹都市

外部リンク

座標: 北緯55度55分 東経37度46分 / 北緯55.917度 東経37.767度 / 55.917; 37.767





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