ミューテーション解析の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 16:40 UTC 版)
「ミューテーション解析」の記事における「ミューテーション解析の例」の解説
ミューテーション解析は、プログラムを機械的に書き換えるミューテーション操作により、誤りを含んだプログラム(ミュータント)を作成する。テストスイートがその誤りを検出出来るかどうかが、テストスイートの十分さの指標として用いられる。 以下の様な単純なプログラムと、それに対するテスト用の入出力を例として考える。 if (a + b > 0) { return true;} else { return false;} テスト用データab出力5 4 true -5 -4 false 上記のプログラムに対して+(プラス)演算子を-(マイナス)演算子に置き換えるミューテーション操作を適用すると、以下の様なミュータントを得る。 if (a - b > 0) { return true;} else { return false;} ここで、上で示したテスト用データ1ではミュータントをkillすることが出来ない。従ってテストケースが不十分であるとされ、テストケースを追加するべきであるとわかる。この例では、例えば(a,b) = (-1, 2)のとき出力がtrueであることを確認するようなテストケースを追加すれば、ミュータントをkill出来る。
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