マティス (書体)とは? わかりやすく解説

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マティス (書体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 09:22 UTC 版)

マティス
様式 明朝体
デザイナー Francis Chow、佐藤俊泰
制作会社 フォントワークス
発表年月日 1992年

マティス(Matisse)は、フォントワークスが発売するフォント製品で書体としては明朝体に属する。日本におけるDTP黎明期の1992年MacintoshPostScriptフォントとして登場し[1]、2002年にOpenTypeフォントとしてリリースされた。漢字のデザインは香港のデザイナー・Francis Chow[2]、欧文・数字・句読点類はやはり香港のデザイナー・陳貴明[2]で、仮名のデザインロダンを手掛けた社外デザイナーの佐藤俊泰による[3]

特徴

フォントワークスが最初にリリースした明朝体フォントで、同社が「ハイエンドの出版に要求される高い水準を満たした標準書体シリーズ」として「基本的なデザインを揃えた」とする[4]「クラシック」シリーズの1書体[5]

リュウミンモリサワ)が彫刻刀で彫った活字に由来するシャープな印象を前面に出すのに対し、柔らかくモダンなスタイルであることを掲げる[1]

ロゴタイプキャッチコピーなどを中心に、印刷媒体から映像分野まで幅広く使用例が見られる。テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』では、サブタイトルに公式フォントとして極太ウエイトのマティス-EBが使われたことから、「エヴァフォント」とも呼ばれる[1]。またフォントワークスから「エヴァンゲリオン公式フォント」としてマティス-EBが、個人用途(商用利用可)に使用許諾を限定され市販されていた[6]が、2020年7月に販売を終了した[7]。2022年1月からは、「mojimo-EVA」としてマティス-EBのライセンスを定額制で販売している[7]

ファミリー構成

西暦年はリリース年[1]

  • マティス-L(1997年)
  • マティス-M(1992年)
  • マティス-DB(1992年)
  • マティス-B(1992年)
  • マティス-EB(1994年)
  • マティス-UB(1994年)

脚注

  1. ^ a b c d マティス-EB エヴァンゲリオンで行われた文字表現」(フォントワークス もじがたり Stories Chapter2)
  2. ^ a b 使徒襲來之日,專訪 EVA 明朝體設計師 Francis Chow(JUSTFONT BLOG、2019年6月21日、繁体字中国語)
  3. ^ 佐藤 俊泰 | Fontworks
  4. ^ 書体見本(フォントワークス〈2004年2月4日のアーカイブ〉)
  5. ^ 【再掲】新元号「令和」対応書体のリリースについて(フォントワークス)
  6. ^ エヴァンゲリオン公式フォント マティスEB TrueType版
  7. ^ a b “エヴァフォント”再び登場 テレビシリーズと新劇場版の書体を年999円で”. ITmedia NEWS. 2023年6月16日閲覧。

外部リンク



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