マサカリテングハギとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マサカリテングハギの意味・解説 

マサカリテングハギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 04:47 UTC 版)

マサカリテングハギ
マサカリテングハギ Naso mcdadei
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: ニザダイ科 Acanthuridae
: テングハギ属 Naso
: マサカリテングハギ
N. mcdadei
学名
Naso mcdadei
J.W.Johnson2002
英名
squarenose unicornfish

マサカリテングハギ(鉞天狗剥、学名:Naso mcdadei)は、ニザダイ科海水魚

形態

体長75cm[1]。体型は側扁しており、頭部は角が無く、吻背縁が突出するため、角張った形状となる[2]。眼前部に溝をもち、眼球上部にはひさしが存在する。体色は灰色がかった茶色で、腹側は色が薄くなる。また頭部背面に薄い帯状の模様が入る。尾柄の両側に2つずつ黄色がかった茶色の骨質板をもつ[2]。尾鰭は截形で後縁が黒くその内側に黄色の帯が入り、上下の端の条は伸びない。背鰭の棘条は5本、背鰭の軟条は26〜31本。臀鰭の棘条は2本、臀鰭の軟条は26〜30本[2]

生態

インド洋西部、オーストラリア東部、台湾に分布。日本では相模湾、東シナ海、尾鷲湾[3]で見られるが、発見例は少ない。水深5〜65mの沖合の珊瑚礁から岩礁域、崖部分に生息する[1]。単独もしくは群れで生活し、藻類や動物プランクトンを捕食する。

人間との関係

本種は2002年と比較的新しく記載され、日本でも2013年に記録された[2]。日本では東シナ海などで稀に漁獲される。標準和名は本種の角張った頭部や細長い体型が刃渡りの広いである鉞(まさかり)を連想させるため[2]

脚注

  1. ^ a b Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2022). "Naso mcdadei" in FishBase. September 2022 version.
  2. ^ a b c d e 瀬能 宏, 御宿 昭彦, 伊東 正英, 本村 浩之「日本初記録のニザダイ科テングハギ属の稀種マサカリテングハギ(新称)とその分布特性」『神奈川県立博物館研究報告(自然科学)』第110巻第10号、神奈川県立生命の星・地球博物館、2013年2月、 91-96頁、 NAID 40019741262
  3. ^ 三重県尾鷲湾から得られたマサカリテングハギの三重県初記録および日本における3個体目の記録”. 髙橋夢加・木村清志. 2022年9月19日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  マサカリテングハギのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マサカリテングハギ」の関連用語

マサカリテングハギのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マサカリテングハギのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマサカリテングハギ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS