マイクロ波計測
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 20:03 UTC 版)
ボロメータはマイクロ波周波数帯の放射束を検出することもできる。この応用においては、電気抵抗計測部がマイクロ波放射に曝されることとなる。ジュール熱により抵抗を熱し、導波路の特性インピーダンスと整合させるために直流バイアス電流が印加される。マイクロ波を照射した後は、マイクロ波の無いときの抵抗に戻るためにバイアス電流は減る。このため、直流電力の変動は吸収されたマイクロ波の放射束と一致する。環境温度変化による影響を打ち消すため、動作(測定)部の素子と同等の放射に曝されない素子でブリッジ回路を組む。これにより、両方の素子に共通の温度変動は測定値に影響しなくなる。一般的なボロメータの応答時間は、パルス源からの放射束を計測するのに適している。
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