ポルトガルギターとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > > 楽器 > ギター > ポルトガルギターの意味・解説 

ポルトガルギター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/14 07:00 UTC 版)

ポルトガルギター

ポルトガルギター(Portuguese guitar(英語), Guitarra portuguesa(ポルトガル語))は12弦の弦楽器ポルトガル民族楽器である。

起源は曖昧であるが、楽器学的にギターとの関連性は薄く、おそらくはイングリッシュ・ギターとシターンの融合から生まれたと考えられている。イングリッシュ・ギター、シターンについては今日に伝わっておらず、ポルトガルギター以上に謎が多いが、いずれもリュート属の弦楽器である。ポルトガルギターという名称は原語のギターハ・ポルトゥゲーザの直訳だが、ポルトガルではこの楽器をギターハと呼び、一般的なクラシックギターをヴィオラと呼ぶ。

ギターとともにファドの重要な楽器である。それぞれの地方でのファドの発達に伴い、リスボン型とコインブラ型という弦長・ボディ・ヘッドの形状の違う2種類がある。
リスボン調弦は「d(細弦)とD(太弦)、a1(細弦)とa(太弦)、b1(細弦)とb(太弦)(以上の3コースの調弦はオクターブ違い)、eとe、a1とa1、b1とb1(以上、同音)」である。
コインブラ調弦は全体的に「一音下げチューニング」になる(下記の写真の解説を参照)。

リュート同様、特殊な幾何学模様に彫られたサウンドホールがあり、弦はスチール製で、6コースの全く同じに調律された複弦。主にクラシック・ギターとの協奏で伴奏に用いられるほか、合奏用ギターの一種であるヴィオラ・バイショ(4弦ベースギター)との三重奏、また独奏、合奏でも用いられる。基本的には歌(ファド)の伴奏用として定着し、器楽曲で用いられるようになったのはそう昔の話ではない。

日本のポルトガルギター奏者も存在しており、代表する演奏家としてアコースティックユニット「マリオネット」の湯淺隆がいる。

関連項目

外部リンク





ポルトガルギターと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ポルトガルギター」の関連用語

ポルトガルギターのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ポルトガルギターのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポルトガルギター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS