ボークにより与えられた塁よりも先への進塁が認められる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 01:06 UTC 版)
「安全進塁権」の記事における「ボークにより与えられた塁よりも先への進塁が認められる」の解説
2020年9月3日、阪神タイガース対東京ヤクルトスワローズ第15回戦(阪神甲子園球場) - 7回裏(阪神の攻撃)、一死二・三塁の場面で、ヤクルトのスコット・マクガフ投手は走者のいない一塁へ牽制球を行った(この直前に一塁走者だった陽川尚将が二塁へ盗塁していた)。一塁に走者がいないために一塁手の坂口智隆は一塁ベースカバーに就いておらず、この送球は坂口が捕球できずに逸れて外野を転々とし、その間に三塁走者の植田海と陽川が相次いで得点した。この例では、投手が走者のいない塁へ送球している時点でボークであるが、送球が逸れたことにより走者が余塁を奪おうとしているのでただちにボールデッドにはならず、ボールインプレイが継続する(公認野球規則6.02(a)【規則説明1】。ただし、坂口が送球を逸らさなかったのであればその時点でボールデッドになる)。マクガフにはボークと失策(ボークにより三塁が与えられる陽川にさらに本塁を与えたことによる)が記録された。
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