ペンゲーの導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 08:19 UTC 版)
ハンガリー語では硬貨の鳴る擬音語(日本語でいうチャリンチャリン)を、金貨はcsengő、銀貨はpengő、銅貨はkongóと表現する。ここから転じて、オーストリア=ハンガリー・グルデン(オーストリア=ハンガリー・フォリント)硬貨はpengő forintと呼ばれていた。 第一次世界大戦の後、サン=ジェルマン条約の206条に従ってオーストリア・ハンガリー銀行は清算し、オーストリア=ハンガリー・クローネを別の通貨へと変更しなければならなかった。そのため、ハンガリー国内ではコロナ通貨が導入されたものの、高率なインフレーションに見舞われた。1925年に新たな通貨であるペンゲーが導入され、1ペンゲー = 1万2500コロナとして設定された。また、3,800ペンゲーで金1キログラム相当と定められた。しかし、クローネとは異なり、ペンゲーの金貨は発行されなかった。世界恐慌まではペンゲーは近隣諸国で最も安定した通貨だった。
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