ヘリックスターンヘリックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/04/02 21:40 UTC 版)
ヘリックスターンヘリックス(Helix-turn-helix、HTH)とは、タンパク質の主要な構造モチーフの一つで、DNAに結合する性質を持つ。2つのαヘリックスが短いペプチド鎖で繋がった構造を持ち、遺伝子発現を制御するタンパク質に特に多く見られる。
このモチーフは、Cro、CAP、λリプレッサーに存在する20-25アミノ酸残基の共通配列として発見された。特にDNAを認識し結合する部位は2つのヘリックスのうち1つのN末端ともう1つのC末端にある。またCroリプレッサーを含む多くの場合は2つ目のヘリックスはDNAの認識に関わっている。DNAへの結合は水素結合と塩基部分のファンデルワールス力によっている。もう1つのヘリックスはDNAとタンパク質の結合を安定化させるが、その認識にはあまり関わらない。
関連項目
参考文献
- Brennan R, Matthews B (1989). “The helix-turn-helix DNA binding motif”. J. Biol. Chem. 264 (4): 1903-6. PMID 2644244 .
- Matthews B, Ohlendorf D, Anderson W, Takeda Y (1982). “Structure of the DNA-binding region of lac repressor inferred from its homology with cro repressor”. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 79 (5): 1428-32. PMID 6951187 .
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ヘリックスターンヘリックス
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「DNA結合ドメイン」の記事における「ヘリックスターンヘリックス」の解説
もともと真正細菌で発見されたヘリックス・ターン・ヘリックスモチーフはリプレッサータンパク質によく見られ、約20アミノ酸である。真核生物では、ホメオドメインは2つのヘリックスを含み、そのうちの1つはDNAを認識する認識ヘリックスである。これは、発達過程を調節するタンパク質によく見られる。
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