ブルース形式 (ブルースけいしき)とはブルース で用いられる楽式 である。コード の変化(進行)と密接な関わりがあり、ブルース進行 [1] 、ブルース・コードと称されることも多い。12バー・ブルースという呼び方もある。
概要:形式
12小節 からなり、おおむね次のようなコード進行で構成される。時代が進むに連れてコード進行は変化していく。
代表的なブルース形式の例[2]
C Major のキーで記す。
古典的な例
C7
C7
C7
C7
F7
F7
C7
C7
G7
G7 ※
C7
C7
※ F7 が使われることもある。
リハーモナイズ例 1
C7
F7
C7
F7
F# dim7
C7
Dm7
G7
リハーモナイズ例 2
C7
C7 onG
F7
F# dim7
C7 onG
Dm7
G7
以上は代表的な例であり、さまざまにリハーモナイズされるので、すべての例をあげることはできない。
黒人が詠む3行詩にコード で伴奏を付けたのが由来とされる。
1コーラスは4小節毎に3つに分けることができる。
A(12小節) = a(4小節) + a'(4小節) + b(4小節)
a = 一行詞
a' = aの繰り返し
b = 結尾
a = 主和音を強調
a' = 下属和音から主和音へ解決
b = 属和音から主和音へ解決
ごく基本的な3つの和音 で構成されていることから演奏者はブルースを「スリーコード」と呼ぶことがある。
ブルース進行楽曲の例
チャック・ベリー、Johnny B. Goode
Carl Perkins、Blue Suede Shoes
Ma Rainey、See See Rider Blues
Big Joe Turner、Corrine, Corrina
レイ・チャールズ 、 "What'd I Say" (1959)
The Andrews Sisters、"Boogie Woogie Bugle Boy" (1941)
ビル・ヘイリー & His Comets 、"Rock Around the Clock" (1954)(1955)
マディ・ウォーターズ 、 "Train Fare Blues" (1948)
ハウリン・ウルフ 、 "Evil" (1954)
ビッグ・ジョー・ターナー 、 "Shake, Rattle and Roll" (1954)
リトル・リチャード 、"Tutti Frutti" (1955)、"Long Tall Sally" (1956)
エルヴィス・プレスリー 、"Hound Dog" (1956)
ナッピー・ブラウン 、 "Night Time is the Right Time" (1957)
ヘンリー・マンシーニ 、"Baby Elephant Walk" (1961)
サム・ザ・シャム&ザ・ファラオズ、ウーリー・ブ-リー
レインボーズ、バラバラ
ビートルズ 、 "キャント・バイ・ミー・ラブ"、"ジョンとヨーコのバラード"ほか計27曲
The Surfaris、 "Wipeout (instrumental)" (1963)
ジェームス・ブラウン ,Night Train (1966)
James Brown,I Got You (I Feel Good)(1965)
ジーン・ヴィンセント , "Be-Bop-A-Lula"(1956)
ZZ トップ,"Tush"(1975)
プリンス ,"Kiss"(1986)
Georgia Satellites、"Keep Your Hands to Yourself"(1986)
Stevie Ray Vaughan、"Pride and Joy"
ニール・ヘフティ、"バットマン"
KC and the Sunshine Band,"Boogie Shoes" (1975)
関連項目
脚注
楽式
起源
地域別
ウェスト・コースト・ブルース (en )
カナディアン・ブルース (en )
シカゴ・ブルース
テキサス・ブルース (en )
デルタ・ブルース
ピードモント・ブルース (en )
ヒル・カントリー・ブルース (en
ブリティッシュ・ブルース (en )
メンフィス・ブルース (en )
ルイジアナ・ブルース (en )
ニューオーリンズ・ブルース (en )
スワンプ・ブルース (en )
サブジャンル
融合ジャンル
リスト
ブルース・ミュージシャンの一覧 (en )
ジャンル別のブルース・ミュージシャンの一覧 (en )
ブルース・スタンダードの一覧 (en )
ブルース・フェスティバルの一覧 (en )