フリードリッヒ・フォン・フロトーとは? わかりやすく解説

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フリードリッヒ・フォン・フロトー

(フリードリヒ・フォン・フロトウ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/06 08:33 UTC 版)

フリードリッヒ・フォン・フロトー
Friedrich von Flotow
基本情報
生誕 (1812-04-27) 1812年4月27日
メクレンブルク=シュヴェリーン公国 トイテンドルフ
死没 (1883-01-24) 1883年1月24日(70歳没)
ドイツ帝国 ダルムシュタット
学歴 パリ音楽院

フリードリッヒ・フォン・フロトー(Friedrich von Flotow、1812年4月27日 - 1883年1月24日)は、ドイツ作曲家。「フロトウ」、または「フロトフ」と表記されることもある。フランスオペラ・コミックのスタイルをドイツのジングシュピールの伝統と融合させ、ドイツ風のオペラ・コミックで人気を博した。

基本的にオペラの作曲で知られ、代表作に、『マルタ(マルタまたはリッチモンドの市場)』などがある。

経歴

出生、教育

メクレンブルク地方の領地・トイテンドルフTeutendorf(現在のザニッツドイツ語版で地方貴族の家に生まれる。フランスのパリで教育を受けた。父は初めフロトーを外交官にしようと考えていたが、やがてクラリネット奏者のイワン・ミュラーに音楽の才能を見出だされるうちに、次第に父も希望を受け入れるようになった。最初にパリでアントニーン・レイハに師事。この時彼は、オベール、ロッシーニ、マイアベーア、ドニゼッティ、アレヴィ、グノーやオッフェンバックなど様々なオペラ作曲家の影響を受けた。後にこれらの影響が、フロトー自身による独特のオペラを作り出すこととなる。

本格的な作曲

1830年頃帰国し、パリに戻るまでにいくつかの室内楽やオペレッタを書いている。その中にはオペラ『ピエールとカトリーヌ』(1835年作、処女作)や『メデューズ号の航海』(1839年)、同名の人物の生涯を元にした叙情劇『アレッサンドロ・ストラデッラ』(1837年作、3幕)などがある。代表作『マルタ』は 1847年11月25日にウィーンのケルントナートーア劇場で初演されたほか、同年にパリのオペラ劇場でもバレエ作品として上映された。この作品は後にフロトーのオペラの中で最も人気のあるオペラとなった。

晩年と死

1848年革命により再び故郷に亡命。1856年から1863年の間、シュヴェリーン宮廷劇場の監督を務めた。その後はパリ以外にウィーンにも住み、サンクトペテルブルクやトリノなど各地で自作品を上演した。

ダルムシュタットで70歳の生涯を終えた。

作品

オペラ

バレエ

  • Lady Harriette ou La Servante de Greenwich (1. Akt), 1844 Paris
  • Die Gruppe der Thetis, 1858 Schwerin
  • Der Tannkönig, ein Weihnachtsmärchen, 1861 Schwerin

器楽曲

管弦楽曲

  • Klavierkonzert Nr. 1 c-Moll, 1830
  • Klavierkonzert Nr. 2 a-Moll, 1831
  • Jubelouverture F-Dur, 1852
  • Fackeltanz Es-Dur, 1853

室内楽曲

  • 6 Chants du soir für Cello und Klavier, 1839 (mit Jacques Offenbach); Musikverlag Zimmermann 1995
  • 6 Rêveries für Violoncello und Klavier, 1839 (mit Jacques Offenbach); Edition Massonneau 2014
  • Trio de salon a-Moll für Violine, Violoncello und Klavier, 1845; Edition Massonneau 2013
  • Sonate für Violine und Klavier A-Dur op. 14, 1861; Edition Dohr 2012
  • Fantasie für Flöte und Klavier op. 16 (unter op. 16 ist bei Bothe und Bock ein anderes Werk registriert)
  • 夜想曲 für Oboe und Klavier (mit Carl Wacker), op. 47; tre media
  • Quartett für Violine, Cello, Horn und Klavier g-Moll
  • Streichquartett; Accolade 2011

ピアノ曲

  • Pièce à quatre mains, 1833
  • Trois Valses allemandes, un galop et une mazurka, 1833
  • La Mésange, Valse, 1845 OCLC 844225426
  • 6 Etüden für Klavier vierhändig, 1874

歌曲

  • Divine Reine! Cantilène, Text: Eugène de Lorlau, B. Latte, Paris, 1845 OCLC 844225411
  • 4 Savoyardenlieder op. 17, 1875
  • 3 Lieder und Balladen:
Heimweh: „In die Heimat möcht ich wieder“
Lied der Amme: „Schließ die Äuglein, holder Knabe“
Frühlingswunsch
  • 3 Lieder:
Silvia: „Kehrt jemals er zurück“
Serenade: „Seit einer Stunde“
Sehnsucht nach der Nachtigall
  • 4 Lieder: (Nr. 1 und 4 verschollen)
2. Christabel
3. Alone, not yet alone

メディア

脚注

出典

  1. ^ Fritz Kaiser: Friedrich von Flotow. In: MMG 2001, Personenteil, Band 6, S. 1364

関連項目

外部リンク




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