フライ (アルバム)
『フライ』 | ||||
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オノ・ヨーコ の スタジオ・アルバム | ||||
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録音 |
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ジャンル | 前衛音楽 | |||
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プロデュース | ||||
専門評論家によるレビュー | ||||
オノ・ヨーコ アルバム 年表 | ||||
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『フライ』(原題:Fly)は、1971年に発表されたオノ・ヨーコの2作目のアルバムである[1]。オリジナルLPはYoko Ono & Plastic Ono Band (with Joe Jones Tone Deaf Music Co.) の名義[2]で、2枚組アルバムとして発表された。
解説
当時『イマジン』を制作中だったジョン・レノンのほか、クラウス・フォアマン、ボビー・キーズ、ジム・ケルトナーらが客演した。またオノが1960年代前半に参加していた前衛芸術グループのフルクサスのミュージシャンであるジョー・ジョーンズが、自ら発明したJoe Jones Deaf Tone Music Co.[3][4]なる自動演奏装置[注釈 1][5][6]を駆使した。
「ドント・ウォーリー・キョーコ(京子ちゃん心配しないで)」[7]と「ヒラケ」[8]は、それぞれレノンのシングル『コールド・ターキー』(1969年10月)と『パワー・トゥ・ザ・ピープル』(1971年3月)のB面収録曲として発表された[注釈 2]録音である。
「エアメール」[9]と「フライ」[9]は、それぞれレノンとヨーコの映画"Erection"[3](1971年)とヨーコの映画"Fly"[10](1970年)に使用された。
本作からは「ミセス・レノン」がシングルカットされた。B面収録曲は「ミッドサマー・イン・ニューヨーク」で、彼女の単独名義のシングルとしては初めてものだった[11]。
収録曲
全曲とも作詞作曲はオノ・ヨーコによる。邦題は日本盤CDに準拠[12]。
オリジナルLP
CD
# | タイトル | 参加ミュージシャン | 時間 |
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1. | 「ミッドサマー・イン・ニューヨーク Midsummer New York」 |
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2. | 「マインドトレイン Mind Train」 |
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3. | 「マインド・ホールズ Mind Holes」 |
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4. | 「ドント・ウォーリー・キョーコ(京子ちゃん心配しないで) Don't Worry Kyoko (Mummy's Only Looking for Her Hand in the Snow)」 |
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5. | 「ミセス・レノン Mrs. Lennon」 |
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6. | 「ヒラケ Hirake」 |
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7. | 「トイレット・ピース Toilet Piece/Unknown」 | ||
8. | 「オー・ウインド O'Wind (Body Is the Scar of Your Mind)」 |
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合計時間: |
# | タイトル | 参加ミュージシャン | 時間 |
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1. | 「エアメール Airmale」 |
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2. | 「ドント・カウント・ザ・ウェイヴズ Don't Count the Waves」 |
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3. | 「ユー You」 |
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4. | 「フライ Fly」 |
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5. | 「テレフォン・ピース Telephone Piece」 |
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6. | 「ビトゥイーン・ザ・テイクス Between the Takes」(ボーナストラック) | ||
7. | 「ウィル・ユー・ティーチ・ミー Will You Touch Me [Demo]」(ボーナストラック) | ||
8. | 「ザ・パス The Path [Demo]」(ボーナストラック) | ||
9. | 「ヘッド・プレイ Head Play [Demo]」(ボーナストラック) | ||
合計時間: |
参加ミュージシャン
- オノ・ヨーコ Yoko Ono – ヴォーカル、クラベス
- ジョン・レノン John Lennon – ギター、ピアノ、オルガン
- クラウス・フォアマン Klaus Voormann – ギター、ベース・ギター、鐘、シンバル、パーカッション
- ボビー・キーズ Bobby Keys – クラベス
- エリック・クラプトン Eric Clapton – ギター
- ジム・ケルトナー Jim Keltner – ドラムス、タブラ、パーカッション
- リンゴ・スター Ringo Starr – ドラムス
- ジム・ゴードン Jim Gordon – ドラムス、タブラ
- クリス・オズボーン Chris Osborne – ドブロ・ギター
- ジョー・ジョーンズ Joe Jones – Joe Jones Tone Deaf Music Co.
- George Marino – マスタリング・エンジニア
脚注
注釈
- ^ 八つの楽器を同時に演奏する。オリジナルLPのゲートフォールドには、参加ミュージシャンと同装置の写真が用いられたコラージュが添付されている。このコラージュはフルクサスの中心人物の一人であるジョージ・マチューナスの作品である。
- ^ 「ヒラケ」は「オープン・ユア・ボックス」(Open Your Box)の曲名だった。
出典
- ^ Clayson, Jungr & Johnson (2019), pp. 190–195.
- ^ “Discogs”. 2025年5月2日閲覧。
- ^ a b Clayson, Jungr & Johnson (2019), p. 100.
- ^ “Discogs”. 2025年5月2日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2025年5月3日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2025年5月3日閲覧。
- ^ Clayson, Jungr & Johnson (2019), p. 192.
- ^ Clayson, Jungr & Johnson (2019), p. 193.
- ^ a b Clayson, Jungr & Johnson (2019), pp. 101, 194.
- ^ Clayson, Jungr & Johnson (2019), pp. 94–95, 99.
- ^ “Discogs”. 2025年5月3日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2025年5月1日閲覧。
引用文献
- Clayson, Alan; Jungr, Barb; Johnson, Robb (2019). Woman: The Incredible Life of Yoko Ono. Lume Books. ASIN B07R963C2R
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