フライ・フィッシングとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 23:14 UTC 版)
「テンカラ釣り」の記事における「フライ・フィッシングとの違い」の解説
日本の伝統的な毛針釣りであるテンカラ釣りと、イギリスで生まれたフライ・フィッシングとの相違点は以下のとおり。 リールの使用の有無 フライ・フィッシングではリールを使用するが、テンカラ釣りではリールを使わない。これはヨーロッパと日本の川の地形的な特徴の差に対応している。フライ・フィッシングは流れの緩やかな川で発達した釣り方であり、リールからラインを繰り出して遠くを狙える方が都合が良かったからである。瀬が多くて狭い日本の川で発達したテンカラ釣りでは、遠くを狙えない代わりに近くの瀬などでは手返しが早くなるなどの利点がある。 フライと毛針の誘い方の違い フライ・フィッシングは上述したような川を釣り場として発展したため、緩やかな流れの中でも擬似針であることを見破られないよう、多種多様なフライの選択も重要な要素になっている。これはフライ・フィッシングがマッチ・ザ・ハッチ(その釣り場の水生昆虫などに似せること)によりフライの擬似性(imitation)の高さで魚を欺くことによる。これに対して、テンカラ釣りは誘いの精妙さで喰わせることともいえ、そのためテンカラ師(釣り人)は毛針の精巧さにはあまり拘らない。
※この「フライ・フィッシングとの違い」の解説は、「テンカラ釣り」の解説の一部です。
「フライ・フィッシングとの違い」を含む「テンカラ釣り」の記事については、「テンカラ釣り」の概要を参照ください。
- フライ・フィッシングとの違いのページへのリンク