フィトステロイドとは? わかりやすく解説

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フィトステロイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/24 19:52 UTC 版)

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ジギタリスに見られるフィトステロイドで、強心配糖体として知られるジギトキシン

フィトステロイド(Phytosteroid)または植物ステロイド(しょくぶつステロイド)は、植物から発見された天然に存在する、ステロイドに分類される化合物群である[1]。例としては、ジゴキシンジギトキシンジオスゲニン、ググルステロンのほか、 β-シトステロールなどのフィトステロールイソフラボンなどのフィトエストロゲンがある。

生合成

イソプレノイドに分類される化合物の1群として、フィトステロイドも挙げられる。したがって、その出発物質は、イソペンテニルピロリン酸である[注釈 1]。まず、イソペンテニルピロリン酸とジメチルアリルピロリン酸とが縮合して、ゲラニルピロリン酸が合成される。このゲラニルピロリン酸に、さらに新たにイソペンテニルピロリン酸が縮合して、ファルネシルピロリン酸が合成される。こうして合成されたファルネシルピロリン酸と、もう1分子のファルネシルピロリン酸が縮合して、スクアレンが合成される。このスクアレンが、植物におけるステロイドの合成の出発物質として利用される[2]

脚注

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注釈

  1. ^ イソプレノイドは、テルペンとも呼ばれる。詳細は、イソプレノイドの記事などを参照の事。

参考文献

  1. ^ Hugh L. J. Makin; D.B. Gower; B. Kirk (29 June 2013). Steroid Analysis. Springer Science & Business Media. pp. 621–. ISBN 978-94-017-3078-5. https://books.google.com/books?id=EKbuCAAAQBAJ&pg=PA621 
  2. ^ 幸田 泰則・桃木 芳枝(編著)『植物生理学 - 分子から個体へ』 p.144 三共出版 2003年10月25日発行 ISBN 4-7827-0469-0



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