ファーストアイランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/29 10:02 UTC 版)
ファーストアイランド | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
|||||||||||||||
欧字表記 | First Island | ||||||||||||||
香港表記 | 第一島嶼 | ||||||||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||||||||
性別 | 牡 | ||||||||||||||
毛色 | 栗毛 | ||||||||||||||
生誕 | 1992年2月21日 | ||||||||||||||
死没 | 1997年6月(5歳没) | ||||||||||||||
父 | Dominion | ||||||||||||||
母 | Caymana | ||||||||||||||
母の父 | Bellypha | ||||||||||||||
生国 | ![]() |
||||||||||||||
生産者 | Citadel Stud | ||||||||||||||
馬主 | Mollers Racing | ||||||||||||||
調教師 | Geoffrey Wragg(![]() |
||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||
生涯成績 | 20戦8勝 | ||||||||||||||
|
ファーストアイランド(英: First Island[1])とは、アイルランド生産・イギリス調教の競走馬である。主な勝ち鞍は、1996年プリンスオブウェールズステークス(G2)、サセックスステークス、香港国際カップ(G2)、1997年のロッキンジーステークス。
戦績
2歳時(1994年)
8月26日にニューマーケット競馬場で行われた未勝利戦でデビューするも9着に敗れ、この一戦のみで2歳シーズンを終えた[2]。
3歳時(1995年)
5月23日にグッドウッド競馬場で行われた未勝利戦で勝利する[3]と続く一般競走も連勝し[4]、初重賞のG3ジャージーステークスに挑むも3着に敗れる。その後は条件戦やリステッド競走に4度出走するも勝利を挙げるこはできず、3歳シーズンを終えた。
4歳時(1996年)
3月21日にドンカスター競馬場で行われたリステッド競走で勝利を収めた[5]ものの、続くG3アールオブセフトンステークスを3着、G2サンダウンマイルを5着に敗れる。しかし、次走のヨーク競馬場で行われたリステッド競走を勝利すると[6]、続くG2プリンスオブウェールズステークスでは1番人気のピルサドスキーを最後の直線で競り落とすとそのまま後続勢を1馬身差で抑えて勝利、初の重賞制覇を飾った[7]。次走はG1サセックスステークスに出走。直線では狭いスペースを突いて先頭を捕らえると、最後は2着に1馬身差をつけて優勝、初のG1タイトルを獲得した[8]。続くインターナショナルステークスでも2着に入って健闘。次走のクイーンエリザベス2世ステークスではマークオブエスティームとボスラシャムに次ぐ3着に入った。続くチャンピオンステークスは5着に凡走したものの、香港に遠征して挑んだ年末の香港国際カップでは、2着のニュ―ジーランド調教馬シ―スカイに4分の3馬身差をつけて優勝、欧州馬として初めて同レースを制した[9]。2008年に引退したジェフ・ラッグ調教師は、香港でのファーストアイランドの勝利を「非常に特別な日」だったと述懐した[10]。
5歳時(1997年)
4月25日に行われたG2サンダウンマイルでは2着に敗れたものの、次走のロッキンジステークスではスピニングワールドに続く2番人気に支持され、レースではアリロイヤルに1馬身半差をつけて優勝[11]。前年のサセックスステークスに続いてG1 2勝目を挙げた。しかし、次走のロイヤルアスコット開催に向けてトレーニングを積んでいた最中の6月5日、右脚に螺旋骨折を負っていたことが判明した[12]。この怪我により競走馬としてのキャリアは断たれた。種牡馬としてのキャリアをスタートさせるべく、患部への手術が施されたがその後に疝痛を発症、6月中旬頃に安楽死の処置が施された[13]。ファーストアイランドの記念碑は、ニューマーケット競馬場のアビントンプレイスの芝生中央に設置された[14]。
脚注
- ^ “First Island | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Wragg keeps Pentire for a Royal appointment”. INDEPENDENT. 2025年3月23日閲覧。
- ^ “Full Result 2.10 Goodwood | 23 May 1995 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Full Result 4.20 Doncaster | 29 May 1995 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Full Result 3.05 Doncaster | 21 March 1996 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Full Result 2.35 York | 15 May 1996 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Full Result 3.05 Ascot | 18 June 1996 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Full Result 3.20 Goodwood | 31 July 1996 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Full Result 8.30 Sha Tin (HK) | 8 December 1996 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Geoff Wragg retires with just one regret - failing to land the Oaks” (英語). The Telegraph (2008年8月27日). 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Full Result 3.40 Newbury | 16 May 1997 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2025年3月22日閲覧。
- ^ “Racing: Harrison on Single Empire”. INDEPENDENT. 2025年3月23日閲覧。
- ^ “New Straits Times - Google News Archive Search”. news.google.com. 2025年3月23日閲覧。
- ^ “GENTLEMAN GEOFF; GEOFF WRAGG RETIREMENT. - Free Online Library”. www.thefreelibrary.com. 2025年3月23日閲覧。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post
- ファーストアイランドのページへのリンク