ファシズム政権期のイタリアにおけるクラシック音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 07:10 UTC 版)
「20世紀のクラシック音楽」の記事における「ファシズム政権期のイタリアにおけるクラシック音楽」の解説
ドイツよりも少し早い1928年に成立した、ベニート・ムッソリーニによる政権期においては、当初は芸術に対する規制はそれほどなかったものの、たとえば指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニがジャコモ・プッチーニの遺作となったオペラ「トゥーランドット」の上演の際にファシスト党歌の演奏を拒否し、ファシスト党員からの暴行を受けるなどして国外に逃れるなどの事件があった。 一方でオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」で成功を収めたピエトロ・マスカーニや、交響詩「ローマの松」、「ローマの噴水」、「ローマの祭り」の「ローマ三部作」で知られるオットリーノ・レスピーギや、アルフレード・カゼッラなどのやはりドイツ同様にイタリアの歴史を題材にしていたり、あるいはファシスト党に対して忠誠を示していた作曲家の作品は、政権からも歓迎を受けた。
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