ピアノ協奏曲第4番 (フンメル)とは? わかりやすく解説

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ピアノ協奏曲第4番 (フンメル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/12 05:50 UTC 版)

ピアノ協奏曲第4番 ホ長調 Op.110は、ヨハン・ネポムク・フンメルが作曲したピアノ協奏曲。作曲者本人により『告別』(Les adieux)という副題が与えられた[1]

概要

長くパリへの演奏旅行を希望していたフンメルは、1825年に念願かなってその機会を得た。しかしながら、新たな作品を携えていくことができなかった彼は1814年に作曲、初演していたピアノ協奏曲を披露することを思いつき、最後の公演となった5月23日までにこれを実行する。この時、曲に『告別』という副題を与えた。作品は、曲の蘇演を行ったパリ音楽院へと献呈されている。以上の経緯からも分かる通り、作品番号110でありながら2番3番の協奏曲よりも以前に作曲された作品である[1]

演奏時間

約31分[1]

楽器編成

ピアノ独奏フルート1、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン3、トランペット3、トロンボーン1、ティンパニ弦五部[2][注 1]

楽曲構成

伝統的な3楽章制である。

第1楽章 アレグロ・ポンポーソ・エ・スピリトーソ ホ長調 4/4拍子
ソナタ形式。堂々とした主題で開始される。ピアノパートはアルペジオスケール重音などを駆使して華やかに書かれている。カデンツァはなく、最後はピアノが15小節の間トリルを継続した後オーケストラに引き継いで堂々と閉じられる。
第2楽章 アンダンテコンモート ホ短調 3/8拍子
陰鬱な調子で開始される。ところどころにピアノの即興的なパッセージが挿入される。
第3楽章 ロンド、アレグロ・モデラート ホ長調 2/4拍子
符点のリズムによる陽気な主題で開始される。途中ト長調変ホ長調を経由するなどして主調に戻り、そのまま終結する。

脚注

注釈

  1. ^ 2012年12月6日現在、出典として使用したIMSLPのウェブサイトは楽章数や演奏時間などに明らかな誤りが見られるため、信頼性に注意されたし。

出典

  1. ^ a b c Eve Barsham. “CHANDOS Johann Nepomuk Hummel piano concertos ブックレット” (PDF). 2012年12月6日閲覧。
  2. ^ IMSLP Piano Concerto No.4 in E major, Op.110 (Hummel, Johann Nepomuk)”. 2012年12月6日閲覧。

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