ヒマラヤタマアジサイとは? わかりやすく解説

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ヒマラヤタマアジサイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 14:27 UTC 版)

ヒマラヤタマアジサイ
分類APG III
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: ミズキ目 Cornales
: アジサイ科 Hydrangeaceae
: アジサイ属 Hydrangea
: アジサイ節 Hydrangea
亜節 : タマアジサイ亜節 Asperae
: ヒマラヤタマアジサイ H. aspera
学名
Hydrangea aspera D. Don
和名
ヒマラヤタマアジサイ
亜種
  • H. a. subsp. aspera
  • H. a. subsp. robusta
  • H. a. subsp. sargentiana
  • H. a. subsp. strigosa

ヒマラヤタマアジサイ(学名: Hydrangea aspera)は、アジサイ科アジサイ属の1種。

分布

ヒマラヤ中国西部から中部、台湾インドネシアに分布する。

特徴

高さ4メートル以下の低木である[1][2]。葉は幅2.5–10センチ、長さ10–25センチで[1][2]、黄色みを帯びる[3]。花序は径25センチで、装飾花は少なく白色または薄紫色で大きさ2.5センチ、両性花は数が多く赤紫色である[1][2]

系統

分子系統によると、ヒマラヤタマアジサイは、ナガバアジサイ Hydrangea longifoliaHydrangea sargentianaHydrangea glavripes と近縁である[4]

これらにタマアジサイ Hydrangea involucrata・ヤハズアジサイ Hydrangea sikokiana を加えたグループ(およそタマアジサイ亜節 Subsect. Asperae)は、アジサイ Hydrangea macrophylla などアジサイ属の中核とは別系統で、バイカアマチャ属 Platycrater を加えてクレードをなす[4]

亜種等

ストリゴサ
亜種 H. aspera subsp. strigosa (Rehder) McClintock。中国に分布する。ヒマラヤタマアジサイに似るが、葉は細長く[5]、短い毛が生える[1][2]。中国語では「蝋蓮繍球」という。
サーゲンティアナ
亜種 H. aspera subsp. sargentiana (Rehder) McClintock。中国、ネパールに分布[6]。装飾花は白からピンク色、両性花は数多く薄紫色[2]。中国語で「紫彩繍球」。
ウィロサ
かつては独立種 H. villosa Rehder とされていたが、近年では亜種アスペラ H. aspera subsp. aspera(オートニム)にウィロサグループとして含められる[1]。中国、ネパールに分布する[7]。花はタマアジサイに似るが、葉や装飾花は小型である[8]
タイワンゴトウヅル
かつては独立種 H. kawakamii Hayata とされてきたが、近年では H. aspera に含められる[1]台湾に分布[6]。花はタマアジサイに似る[9]。装飾花は白く小型だが、両性花の塊は大きい[9]。中国語では「蝶萼繍球」。

出典

  1. ^ a b c d e f Spencer, Roger (2002). Horticultural Flora of South Eastern Australia. Sydney: UNSW Press. p. 28. ISBN 0-86840-660-0 
  2. ^ a b c d e Cullen, James; Knees, Sabina G. (2011). The European Garden Flora Flowering Plants. III (2nd ed.). Cambridge University Press. p. 162. ISBN 978-0-521-76155-0 
  3. ^ 山本 (1981)、24頁。
  4. ^ a b Samain, Marie-Stéphanie; Wanke, Stefan; Goetghebeur, Paul (2010), “Unraveling Extensive Paraphyly in the Genus Hydrangea s. l. with Implications for the Systematics of Tribe Hydrangeeae”, Systematic Botany 35 (3), http://www.ingentaconnect.com/content/aspt/sb/2010/00000035/00000003/art00014 
  5. ^ 河原田、三上、若林 (2010)、9頁。
  6. ^ a b マレー (2009)、33頁。
  7. ^ 河原田、三上、若林 (2010)、6頁。
  8. ^ 河原田、三上、若林 (2010)、154頁。
  9. ^ a b 河原田、三上、若林 (2010)、22頁。

参考文献




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